BitTorrentの元戦略責任者 仮想通貨トロン(TRX)に厳しい見解を示す

元BitTorrent責任者がトロン(TRX)に言及
仮想通貨取引所バイナンスのローンチパッドからのサポートが決定したBitTorrentのICO。それを機に、BitTorrentの元最高戦略責任者だったSimon Morris氏がトロンについて厳しい発言をした。

BitTorrentの元戦略責任者がTRONに言及

直近、コインポストで報道したように、世界No.1取引高を持つ仮想通貨取引所バイナンスはトークンセール(ICO)プラットフォームである『ローンチパッド』を再開し、毎月、同社が定めた厳しい基準をクリアしたプロジェクトのみが、ICOをローンチしていくことを明らかにしていた。

近いうち、、トロン財団が以前買収した人気P2PデータシェアプラットフォームのBitTorrentの仮想通貨プロジェクトのサポートを表明した。

BitTorrentが発行する「BTTトークン」は、BitTorrentが提供するサービス「ユーザー間のファイル転送」を行うために利用される仮想通貨。

このBitTorrentのICOローンチに際し、ブロックチェーンメディアのBREAKERは、BitTorrentの元最高戦略責任者を務めていたSimon Morris氏にインタビューを行った。

そこで同氏は「トロンのブロックチェーンが、BitTorrentのデータをトークン化するトランザクションを処理することは困難である」と、このプロジェクトに関する独自の見解を述べた。

私が推測するに、彼らが本当にしようとしていることは、中央サーバー上でトークン化を行い、それをTRONのライトニング・ネットワークであると見せかけること、あるいは、TRONベースではないにも関わらず、TRONベースで行なっているかのように見せかけることだ。

観察している限り、トークン化を行うためには、数百以上のTPS(1秒あたりのトランザクション処理数)を必要としている。

TRONはTPSがイーサリアムより優れていると主張しているが、それは誇張している。

もしBitTorrentがTRXネットワークを利用すれば、将来そのネットワークは崩壊するだろう。

TRONのホワイトペーパー盗作疑惑

2018年の1月、IPFSとFilecoinが創設したProtocol Labsの複数のホワイトペーパーをコピーした疑惑が浮上した。

同取材によると、その問題が明るみに出た際に、取材を受けたMorris氏は、TRONの設立者Justin Sun氏に間違いを認めるようにアドバイスをしたという。

しかし、Sun氏は「これら全ては無かったことにするという合意に至った」と返答した。

これらが原因となり、TRONと信頼関係を構築することが不可能であると判断し、Morris氏は7月にBitTorrentを去っている。

Morris氏は、Sun氏がこの件に対して無反応であったことからも、彼はマーケティングという観点からみれば優秀であるが、ネットワークなどの技術的な面においては何も理解していないと語り、「TRONは軽薄な技術に覆われたマーケティングマシンだ」と厳しい言葉を投げかけた。

このようにBitTorrent元最高戦略責任者のSimon Morris氏は、TRONに対して極めて否定的な見方をしており、TRONがBitTorrentの発展を妨げるのではないかとの考えを示した。

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世界No.1取引高のBinanceは独自のトークンセールプラットフォームである『ローンチパッド』で、2019年から毎月一つのICOプロジェクトをローンチと発表。今すでに2つのプロジェクトが予定中。バイナンスの最新状況もまとめている。
高値を切り下げていたビットコイン価格は、14時半頃より約2万円幅の急落を見せて4000ドル(43.2万円)を一気に割り込み、仮想通貨市場全体が全面安になった。テクニカル分析から次のターゲットを探る。
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