CoinPostで今最も読まれています

TRONがFilecoinとIFPSのホワイトペーパーを盗作した疑惑が浮上

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

TRONホワイトペーパー盗作疑惑
分散型プラットフォームTRONのホワイトペーパーがProtocol Labs(IPFSとFilecoin創設)のホワイトペーパーを少なくとも二つ盗作したと疑われています。
TRON盗作認めず
TRON社長Justin Sun氏のツイートを見る限り、盗作は認めていないようです。

TRONがFilecoinとIPFSホワイトペーパー盗作で疑われる

1月7日、Protocol Labs創業者Juan Benet(以下ベネット氏)はTRON英語版ホワイトペーパーがIPFSとFilecoinホワイトペーパー(どちらもBenet氏が他のProtocol Labsメンバーと共著)から少なくとも9ページ分コピーしていることを主張する写真をツイートしました。

Bedeho @bedehomender

「@justinsuntron TRONホワイトペーパーはなぜ @IPFSbot と @MineFilecoin の内容をコピーしているのに一切参照していないんですか?Bitswap、PoRep、PoStなどはあなたのアイデアではないでしょう?」

Juan Benet @juanbenet

「おかしいですね!TRONの「ペーパー」は他のプロジェクトをコピー、または超基本的なpeer to peer (p2p)を独自のアイデアであると偽っています。参考文献を一切載せていません。」

上記の告発は文書の詳しい調査により確証されました。

TRONホワイトペーパーがFilecoinとIPFSホワイトペーパーを忠実に写した部分が数箇所ありました

多くの箇所は内容を一語一語コピーしたようには見えません。

しかし、語彙と構造の類似点が、TRONホワイトペーパーの一部がProtocol Labsホワイトペーパーの雑な書き換えでしかない印象を与えています。

さらなる証拠として、疑惑の箇所が根本的には同じ情報を伝えているにもかかわらず、Protocol Labsホワイトペーパーの方がより詳細であり、該当する場合はソースをしっかり引用しています。

例えば以下の箇所はBitSwap Strategyのノード応用を説明しています。

別の例では、TRONホワイトペーパーがFilecoinの表を使っているように見えます。

最も不利な証拠として、TRONホワイトペーパーには参考文献がありません。

これは少なくとも著者を明示した再利用を許可するクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(Creative Commons license)(IPFSホワイトペーパー出版)を破っています。

TRONがホワイトペーパーをウェブサイトから削除するも盗作を認めず

ICO(initial coin offering)界では盗作が蔓延っています。

しかし、10番目に大きい仮想通貨であるTRON(時価総額94億ドル(約1兆500億円))は間違いなく盗作があらわになった最も有名なプロジェクトでしょう。

この盗作がホワイトペーパーの英語版だけでなく、中国語版にも現れているかをまだ確認できていません。

TRONは(この記事の時点では)まだコメントの要求に応じていません。

しかし、社長Justin Sun氏はツイッターで以下のように述べました。

「ホワイトペーパーのオリジナル版は中国語であり、最新バージョンには詳細な参考文献があります。英語、韓国語、日本語、そしてスペイン語版は志願者によって翻訳されています。そのため、参考文献だけでなく重要な詳細が数カ所紛失しています」

上記の主張にかかわらず、TRONはホワイトペーパーの英語版と中国版をウェブサイトから削除しました。

保存記録されたものはインターネットアーカイブのウェイバックマシンを通して見ることができます。

TRON’s Whitepaper Appears to Plagiarize from Filecoin and IFPS

CCN Jan. 9, 2018 by Josiah Wilmoth

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧