仮想通貨取引所バイナンスのCZ氏、「遅かれ早かれアマゾンは仮想通貨を発行する」
- アマゾンの仮想通貨導入を予想する仮想通貨取引所のCEO
- 仮想通貨取引所バイナンスのCEOであるCZ氏がいずれAmazonが独自仮想通貨を発行すると予想した。アマゾンの仮想通貨・ブロックチェーン関連の過去の動向も掲載。
CZ氏、アマゾン社仮想通貨の発行と採用を予想
仮想通貨取引所における最多の出来高を誇るバイナンスのCEOを務めるChangpeng Zhao氏(通称、CZ氏)がツイッター上で大手企業アマゾンが今後、仮想通貨を発行するだろうと予想した発言が注目を浴びている。
遅かれ早かれ、アマゾンは今後仮想通貨を発行するだろう。
CZ氏の発言はアマゾンの販売業者が頻繁に利用する送金業者であるWorldFirst社が先週急遽、米国内での事業を撤退すると報道したことが影響しているかもしれないと一部では見られている。
米政府史上、最長となったトランプ大統領発令の政府閉鎖も少なからず影響したと関係者は見ているが、これ以前にもCZ氏はアマゾンと仮想通貨について言及していた。
CZ氏のアマゾンへの関心
頻繁にSNSで情報更新や自身の見解を発信しているCZ氏は過去にもアマゾンと仮想通貨の可能性について言及している。
ビットコインキャッシュのハードフォークが影響して下落相場が顕著となった直後の12月には、アマゾン社のCEOである920兆ドルの資産を持つとされているジェフ・ベゾス氏の仮想通貨購入を市場上昇の要因の一つとして予想した。
その際にもアマゾンは仮想通貨の発行、または受け入れをいずれするだろうと期待感を示した。
アマゾンが仮想通貨を導入する日が待ち遠しい。
アマゾンとブロックチェーン・仮想通貨
このようにアマゾンと仮想通貨について度々言及するCZ氏だが、実際アマゾン社は仮想通貨やブロックチェーン技術に対してどのような姿勢を示しているのだろうか。
アマゾンウェブサービスAWS
アマゾンのブロックチェーンとの代表的な関わりはアマゾンウェブサービスを通じたものである。
アマゾンの提供するサービスの一つであるAWSは昨年4月から、イーサリアムとHyperledgerのオープンソースプロジェクトを活用してやブロックチェーンフレームワークである「AWS Blockchain Templates」や「Amazon Managed Blockchain」の導入、独自のデータベース「Quantum Ledger Database (QLDB) 」を発表している。
また昨年5月に開催された大型カンファレンスではイーサリアム上のプロジェクトをサポートするConsensysと提携を発表し、企業用ブロックチェーンプラットフォーム『Kaleido』をローンチしている。
仮想通貨関連のドメイン購入
また、アマゾンは現在、明らかとなっているもので以下4つの仮想通貨関連のドメインを取得している。
- amazonethereum.com
- amazoncryptocurrency.com
- amazoncryptocurrencies.com
- amazonbitcoin.com
仮想通貨関連の特許
また2018年には、アマゾン傘下企業の「Amazon Technologies, Inc」が2014年に申請した仮想通貨を含む取引データのリアルタイムでの監視を可能にする特許を取得している。
また、現在はあまり利用されていないが、2013年にはアンドロイド、ブラックベリーやファイアータブレットを対象とした独自通貨の「アマゾンコイン」を発行しており、対象アプリないでの購入を目的としたトークンだった。 なお、「アマゾンコイン」はブロックチェーン技術は全く利用していなかった。
グーグル、フェイスブックやアップル、ネットフリックス等の大手企業と共に「GAFA」、「FAANG」など称されるアマゾン。現在はAWSにおけるブロックチェーンサービスの提供が主となっているが、果たして仮想通貨での決済受け入れや独自の仮想通貨発行はCZ氏の予想する通り、実現するのだろうか。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します