米フェイスブック初、仮想通貨決済の促進を図るブロックチェーン企業を買収

フェイスブックがブロックチェーン企業を買収
米ソーシャルメディア大手Facebookが初めて、イギリスの小規模ブロックチェーンスタートアップ企業『Chainspace』を買収し、そのチームを雇ったことを、米人気オンラインメデァイCheddarが報じている。フェイスブック現在はインドを初の市場対象として、自社のWhatsApp上で送金可能な米ドルに準拠した安定通貨を開発しているなど業界参入に向け本腰を入れている。

フェイスブックがブロックチェーン企業を買収

ソーシャルメディア大手Facebook(フェイスブック)が、小規模ブロックチェーンのスタートアップ企業『Chainspace』を買収し、そのチームたちを雇ったことを、米人気オンラインメディア「Cheddar 」が報じ、この買収は、フェイスブックでは初めてのブロックチェーン企業の買収となった。

『Chainspace』は、イギリスの著名大学University College Londonの研究員によって立ち上げられたブロックチェーン企業で、主に決済などのサービスを促進させるスマートコントラクトの開発を行なっているという。

同社の2017のホワイトペーパーでは、現在仮想通貨のトランザクションのスピード向上させることが一つの事業目標で、決済以外の範疇への応用も開発対象となっている模様だ。

同メディアの報道によれば、フェイスブックの買収は、シリコンバレーで知られる「acqui-hire」という、買収対象の企業が提供するプロダクトやサービスでなく、人材やその専門知識を取り入れることを目的とした動きで、フェイスブックが仮想通貨・ブロックチェーン技術に力を入れ始めていることが伺えるだろう。

フェイスブックの広報担当者はCheddarに今回の買収を肯定したものの、具体的な開発者の引き抜きなどに関しては、明かさなかった。また、フェイスブックは『Chainspace』の技術を取得するのでなく、そのチームがフェイスブックのブロックチェーン開発部で様々な応用を開発することを見込んでいるとも言及した。

最近フェイスブックの動きとは

フェイスブックは以前から積極的にブロックチェーン技術の開発や仮想通貨の応用に携わっていると言える。

昨年の5月、同社は米大手取引所Coinbaseの元役員David Marcus氏をブロックチェーン開発部の責任者に抜擢し、8月には、「パブリックポリシーマネージャー」の募集も開始したと報じられた。

また昨年の12月には米有力誌ブルームバーグが現在フェイスブックがインドを初の市場対象として、自社のメッセンジャーアプリWhatsApp上で送金可能である、米ドルに準拠する安定通貨(ステーブルコイン)を開発していると報道している。

さらにCheddarの報道によると、そのブロックチェーン開発部では現在40人以上のスタッフが働いていることから、フェイスブックが今後どのようにブロックチェーン業界に関わっていくか注目したいところだ。

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米ブルームバーグによると、世界有数のソーシャルメディアFacebook社は、インドを初の市場対象として、メッセンジャーアプリWhatsApp上で送金可能な、米ドルにペッグされたステーブルコインの開発を進めている。
Facebookが新たにブロックチェーンパブリックポリシーマネージャーの募集を開始した。5月には米仮想通貨取引所コインベースの元役員をブロックチェーン研究責任者に抜擢しており、今後の動向に注目が集まる。
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