SBIが仮想通貨決済サービスを提供するWirexと共同で会社を設立

SBIが仮想通貨による決済サービスを130ヵ国以上、約90万人以上のユーザーに提供するWirex社と共同で会社を設立
10月末を目処に出資を行い、日本国内で仮想通貨決済カードを発行する予定とのことです。

2017年10月20月、SBIホールディングス(以下、SBI)が仮想通貨の決済サービスを提供する英国のWirex Limited(以下、Wirex)と共同で、「SBI Wirex Asia株式会社」を設立すると発表しました。

SBIは2017年3月7日に「FinTech ファンド」を通じて、Wirexへの出資を行っていましたが、今回は共同での会社設立となりました。10月末を目処に出資を行い合弁会社とする予定で、出資比率はSBIが60%、Wirexが40%を予定しています。

更には、日本国内で仮想通貨決済カードを発行する予定とのことです。

Wirex社について

2014年に設立されたフィンテックのベンチャー企業であるWirexは、仮想通貨をVISAネットワークで利用可能な決済サービスを世界中(130ヵ国以上、約90万人以上のユーザー)に提供しています。

また、Wirexのサービスを利用して決済されている合計額は約1130億円(※2017年6月)を突破しています。

Wirexのアプリを利用する事で仮想通貨を米ドルやユーロ、または英ポンドといった法定通貨へ瞬時に交換することが可能で、その法定通貨は「Wirexカード」を使うと世界中のVISA対応のATMや加盟店等のネットワークで利用出来ます。

日本円にはまだ対応していませんが、Wirexは既に日本法人も設立されていて、10月2日には株式会社Wirex JapanのCEOに日本人である小島和氏が就任しています。

その日本法人へとSBIグループが今後出資を行うことで合弁会社となり、日本での仮想通貨決済カードの発行と、アジアでのブロックチェーン技術、分散台帳(DLT)や決済等の分野で事業を展開していく予定です。

Wirexは日本国内向けサービスを一時停止中

Wirexが利用しているカード発行会社(WaveCrest社)が2017年10月15日から停止したことにより、14日に顧客のWirexアカウントに残っている法定通貨をビットコインに交換し、ビットコインウォレットに移動させる発表をしています。

また、Wirexカードを利用しての商品購入、ATM取引、法定通貨と仮想通貨の交換といったサービスを日本では現在(※10月20日)利用できません。

しかし、新サービスも準備していて、複数の仮想通貨への対応を予定しています。

サービスが再開され、SBIとの合弁会社、日本円対応、対応仮想通貨の増加によってこれから更に仮想通貨決済カードが使われるかもしれませんね。

また、SBIはこの他にもICOサポート会社SBI CapitalBaseを発表し、注目を浴びています。

株や債権だけではなく、クラウドファンディングやICO等複数の資金調達方法をサポートするSBI CapitalBase(キャピタルベース)という会社が新たに設立されました。

これからもCoinPostではSBIの動向に注目し、記事やTwitterにてニュースをお届けいたします。

重要なお知らせ:サービス停止のご案内

Wirex Limited

参考記事はこちらから

SBIホールディングスと仮想通貨の決済サービスを提供する英国のWirexワイレックス Limited、 合弁会社の設立に合意

2017年10月20日 SBIホールディングス

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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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