- SBIグループがベンチャー・中小企業向けに資金調達サポートのプラットフォームを提供する会社を設立
- 株や債権だけではなく、クラウドファンディングやICO等複数の資金調達方法をサポートするSBI CapitalBase(キャピタルベース)という会社が設立されました。
- COMSA以外のICOサポートのプラットフォームが誕生
- 今後はこういったプラットフォームを利用したICOが日本国内で増加する可能性が高いでしょう。
仮想通貨業界への進出に力を入れているSBIグループが、今度はICO等の資金調達サポートのプラットフォームを提供する、SBI CapitalBase株式会社を設立しました。
SBI CapitalBaseではベンチャーや中小企業の資金調達ニーズに応えるために、株・債券を用いた手法だけてはなく、ICOやクラウドファンディング等の様々な資金調達手段サービスを提供することで、企業の成長ステージに応じた最適な資金調達をサポートすると発表しました。
また、資金調達以外にもM&A(企業の合併や買収)プラットフォームの提供を通じてベンチャー・中小企業におけるM&A案件もサポートするとのことです。
ICOサポートのプラットフォームといえば、日本人人気が高い仮想通貨NEM(ネム)に縁が深い会社であるテックビューロが発表した、COMSAを思い浮かべる方が多いでしょう。
10月にはCOMSAトークンのICOが開始され、既に資金調達額90億円を突破しています。
COMSAはICOをサポート後、そのICOトークンを上場させるプラットフォームを提供しますが、SBIはその部分をどのようにサポートするのか、今後期待されます。
フィンテックサミットであるFIN/SUM WEEK 2017で発表済?
実は「SBI CapitalBase」という会社名称自体は、2017年9月19日~22日に開催されたフィンテックサミットであるFIN/SUM WEEK 2017で発表されていました。
このサミットでは
- 仮想通貨を利用した送金(SBI Ripple Asia)
- 仮想通貨取引所(SBI Virtual Currencies,Global Max)
- 仮想通貨ヘッジファンド
- 仮想通貨ファイナンス専門会社のICOや仮想通貨建て債権発行等のプロモーション(SBI CapitalSupport,SBI CapitalBase)
- 仮想通貨マイニング(SBI Crypto)
- 仮想通貨デリバティブ市場の創設
- ICO発行企業及び取引所の評価、格付け(モーニングスター)
といった内容が発表されています。
内容を振り返ると、仮想通貨を利用した送金(SBI Ripple Asia)と仮想通貨取引所については何度も公表済みですね。
仮想通貨マイニング(SBI Crypto)は2017年8月に既に設立され、ビットコインキャッシュのマイニングをしていることが公表済みで、仮想通貨ヘッジファンドは9月19日に「米運用会社CoVenture Holding Companyとの仮想通貨分野における協業に関するお知らせ」にて公表されています。
ICO発行企業及び取引所の評価、格付け(モーニングスター)が大々的に取り上げられたのは10月11日のニュース(モーニングスター、 ICOを格付け:日本経済新聞)ですね。
この中でまだ情報がそれ程出ていないのは、「仮想通貨デリバティブ市場の創設」でしょうか。
独自通貨Sコインなど、仮想通貨業界にとって重要なニュースを発信し続けるSBIグループからはこれからも目が離せませんね。
CoinPostではこれからも様々な情報をホームページでの記事やTwitterにて皆様にお届け致します。
FinTechを活用しベンチャー・中小企業の資金調達をサポートする「SBI CapitalBaseキャピタルベース」設立のお知らせ
2017年10月12日 SBIホールディングス株式会社
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