米政府協力の元、盗難ビットコインが仮想通貨取引所「Bitfinex」に返還される

アメリカ政府が盗難されたビットコインをBitfinexに返還
BItfinexは、米法執行機関の協力の成果として、2年以上前にハッキングされた約27.7BTCが返還されたことを公式に報告。BTCは米ドルに換えられ、RRT(Recovery Right Token)弁償権利者に支払われる

米政府が盗難されたビットコインをBitfinexに返還

仮想通貨取引所Bitfinexは、米国の法執行機関の努力の結果として、2016年8月にハッキングにより流出したビットコイン(27.66270285 BTC=現時点約1175万8446円)が、27.7 BTCとして、返還されたことを公式ブログにて、報告した。

米政府は2018年11月、国際的な法執行機関と技術の提供など調査の協力を行い、2016年にハッキングで盗まれたものとみられるビットコインの回収を行なったという。

返却されたBTCは米ドルに換えられ、RRT(Recovery Right Token)弁償権利者に支払われるとしている。

Bitfinexのハッキングへの対応とRRT

2016年月のハッキング後、Bitfinexがとった施策はユニークなものであった。

1BFX=1ドルのレートでトークン(BFX)を発行し、それをもって顧客の損失を充当するといった方法だ。また、BFXは、Bitfinexの親会社「iFinex」の株式への転換も可能であった。その株式の保有者にはRRT(Recovery Right Token)が発行された。

そして、2017年4月には、BFXの買い戻しと、もう一つの措置であったFinexの株式への転換を完了。それをもってBFXは全て破棄された。

今回の一件についてBitfinexのCFO、Giancarlo Devasini氏は以下のように述べている。

2年以上がハッキングから経過したが、米政府の協力とサポートのもとで、取り返すことができることを心より、米連邦政府に感謝する。

なお、今回の発表では、米政府がどのようにハッカーを突き止めたか、あるいはどのように告訴するかは言及していない。

今後も、この極めて珍しい案件に注目したい。

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