ビットコインの適正価格は160万円|米投資アナリストが仮想通貨市場の状況分析

米著名投資家「ビットコインの適正価格は160万円」
米著名投資家のトム・リー氏がビットコインのマイニング損益分岐点など様々な観点から適正価格は現価格の3倍水準にあると分析、今回の上昇相場の背景にあった要因も解説した。

トム・リー氏、ビットコイン上昇要因や適正価格を説明

今週に入り年初来高値水準に浮上した仮想通貨市場の上昇に関して、米国の著名投資アナリストであるTom Lee氏がCNBCの経済番組Squawk Boxにて語った。Lee氏は相場低迷と共に仮想通貨市場に関する言及を中期的に避けて来たが、再び番組への出演や仮想通貨への発言を強めているほか、今後のビットコインの適当価格についてなど市場予想も行なっている。

これまで、多くの投資アナリストが4月2日に見られたビットコインの上昇要因を考察してきたが明確な答えは見つかっていない。Lee氏の意見に移るまえに、現状で上がっている専門家の考察を羅列すると、主に以下の要因が挙げられている。

リー氏は、明確な上昇要因はなく複合的なものであると明かしながらも、大口投資家のビットコイン買い戻しが背景にあった可能性を大手投資番組内で指摘した。

2019年に入ってから仮想通貨は徐々に上を向いていた。

背景にはクジラと呼ばれる大口の買い戻しがあり、ゆっくりした一定のペースで累積が続いている。

また、元々初期にビットコインを保有して200万円を突破した時に利確していたユーザーが市場に戻ってきている。

なお、ビットコイン価格の重要ラインと見られていた3000ドルを切らなかったことが勢いを後押しした要因でもあるとしており、仮想通貨市場が売りの勢いに反して底堅く推移していたことはプラスの要因であるとも考えている。

ビットコインの適当価格は14000ドル

大胆な価格予想でも定評のあるリー氏は、ビットコインの適当価格(Fair Value)についても言及した。ビットコインは本来なら14000ドル(約156万円)の価値があると述べるなど、依然強気な姿勢を示している。

その理由としては、ビットコインに関連する指標の活発度とマイニング収益分岐率があるという。

2013年より計測したビットコインのアクティブ・アドレスとユーザー毎のアクティビティ(取引数)のデータから算出した独自の分析データを基に、ビットコインは現価格の2.8倍の価値に算出されたことを明かした。

また、ビットコインのマイニングコストとして一般的に算出されるマイニング損益分岐点は5000ドルから6000ドル程度であるが、強気(ブル)状態にあるコモディティ取引は、分岐価格から2倍から2.5倍で取引されている傾向があるため、ビットコインの状況に当てはめると14000ドル(約156万円)となると考えているという。 強気相場に移行した指標としては、ビットコインチャートの日足200日移動平均線を突破したことを挙げた。

仮想通貨市場は、ビットコインを筆頭に力強い上昇を見せたのち、一旦調整が入ることによる下落が見られたが、未だに50万円台の価格を維持している。

日本国内でも楽天が6月の取引サービス開始に向け今月15日から新規口座の申し込み受付を開始を予定するほか、JR東日本などが出資している新たな仮想通貨取引所ディーカレットが4月16日から現物取引を開始を予定するなど価格面以外での前向きな進展が見られている。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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