仮想通貨イーサリアムのASIC対策「ProgPoW」のコード監査費用の調達完了

「ProgPoW」のコード監査費用の調達完了
ASICマイニングの効率を大幅に抑えるETHの新アルゴリズム「ProgPoW」の監査費用の調達が完了した。5月以内に監査プロセスが終了予定。

「ProgPoW」のコード監査費用の調達完了

イーサリアム開発者らは今日、ASICマイニングの効率抑制を目的としたアルゴリズム「ProgPoW」のコード監査費用の調達を完了したと公表。今年1月から、開発者コミュニティは、コード監査の依頼費用の収集のために、クラウドファンディングを実施していた。

このクラウドファンディングは、オープンソース・プラットフォーム「Gitcoin」で実施され、当初の目標金額5万DAI(約550万円)に達したとのことだ。この監査の目的について、イーサリアム財団の責任者Hudson Jameson氏は「イーサリアムのセキュリティにProgPoWが与える影響を審査する」と発言している。

またJameson氏によると、技術監査を行う第三機関はセキュリティコンサルタント企業のLeast Authorityに決定したという。Least Authority社は、ローンチ前のイーサリアムやここ最近でのZCashの監査を実施した実績を持つ企業である。

監査の内容やスケジュールについてはLeast AuthorityによってGitHubで既に公開されている。ただ、それらはあくまで仮であり確定的なものではない。

以下が、今回の審査に関する内容となる。

今回審査の対象とする分野(主要な一部)

  • イーサリアムセキュリティへProgPoWが与える影響(アルゴリズムセキュリティ、攻撃領域、51%攻撃リスク、その他潜在的なセキュリティリスク)
  • 目標とするASIC耐性の達成
  • ハッシュパワーとマイナーバランスの変化
  • “フェア・マイニング”の見地からのProgPoWがEthashと比較して与える潜在的なメリットとデメリットの特定
  • ProgPoWが非中央集権化を促進するか
  • その他エコシステム全体に与えうる影響(分散性、経済規模、コスト等)

なお、今後のスケジュールはこのように予定される。

  • 5月1日:最初の監査レポートの提出
  • 5月27日‐30:承認完了
  • 5月31日:最終監査レポートの提出

Jameson氏は、今回の監査はProgPoWのディスカッションに、より多くのデータ収集や議論をしやすい環境を構築するために、非常に重要なものであるとしている。なお、具体的な実装予定日は監査後となる。

イーサリアム2.0のPoS報酬額詳細に関して

ヴィタリック氏は、「PoS」移行後の、ステーキング報酬に関して、当初の予定よりも高い報酬の配当を提案。この提案に対し、一部の開発者からは否定的な意見も上がっている。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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