仮想通貨取引所バイナンス、9月より米国ユーザーへのサービスを停止|米国進出のため
- Binance、米国ユーザーへのサービス停止
- Binance USの開設を発表した世界最大手の仮想通貨取引所バイナンスは、米規制を遵守するため、米国ユーザーへのサービス提供を9月12日より停止する。USへの引き継ぎタイミングが注目される。
Binance、米国ユーザーへのサービス停止
仮想通貨取引所Binanceは14日、「ユーザー利用規約」を更新し、新たに「米国ユーザーへのサービスを停止する」との制限を加えた。
この制限は9月12日 より実施されるもので、利用規約を遵守しないユーザーに対して、本家Binance.comにて取引および入金が利用できなくなる。一方で、9月12日以降もウォレットに保管されている資金へのアクセス・出金は利用可能だ。
この発表は、Binanceが本日「米国への進出」を発表した続報に該当する。
Binanceは、米規制を遵守した「Binance US」を設立するため、BAMというサンフランシスコ本拠地の登録送金業者と提携した。実際の日程は未定だが、Binanceはウォレットとマッチングエンジンの技術を提供し、米国における取引所の業務をBAM社が管理・運営するという。
よって、Binanceが続報として米国のユーザーに対してサービスの提供を停止する動きは、米国版Binanceの開設に向けた準備と考えられる。
*「Binance USのユーザー登録に向けて、Binance側は準備している。」とある。
米国の仮想通貨トレーダー比率が最も高いとされる中で、本家Binanceの取引高の2〜3割を占めている米ユーザーが9月12日以降に離脱せざるを得ない状況になることが予想される。ただし、「Binance US」営業開始のタイミングが引き継げば、米ユーザーの機会損失は最小限に抑えられるものと考えられる。
一方、BittrexやPoloniexがSECの仮想通貨に対する不明確な見方で有価証券と定められることを懸念し、複数の仮想通貨銘柄を米ユーザー対象外にすることに動いている現状もある。Binance USがBinanceの独自通貨BNBの取引を提供するかどうかは、現時点では定かではない。
BinanceのCEOを務めるCZ氏は、利用規約の更新についてこのようにコメントした。
長期利益を得るためには、短期的なロスも必要だろう。我々はすべての短期ロスを長期利益に変えることに努めている。
CZ氏のコメントを見る限り、ユーザーの流失と取引高の減少に関しては、さほど心配していない模様だ。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します