仮想通貨XRPのマネロンを阻止 リップル社が資金洗浄対策ツールを活用へ

リップル社が資金洗浄対策を強化へ
米リップル社がマネーロンダリング阻止を目的に、英国のテック系企業Coinfirmとコンプライアンス技術の活用における提携を締結。xRapidの普及にも重要な事例に。

リップル社、英レグテック企業と提携が判明

米リップル社がマネーロンダリング阻止を目的に、英国のテック系企業Coinfirmとコンプライアンス技術の活用における提携を締結していたことを大手メディアForbesが報じた。規制順守を重要視するリップル社が、新たに仮想通貨XRPの資金洗浄目的での利用を防ぐツールを活用していくこととなる。

XRPを利用する送金ソリューションxRapidの普及にも影響する可能性も考えられる事例だ。

Coinfirm社はコンプライアンス技術を提供する英国のレグテック系企業で、今回リップル社に提供するAML対策ツールの開発を行なっている。同技術を利用すると、法的なグレーゾーンに当たるミキシングサービスの活用履歴を識別することが可能になるシステムだという。

ミキシングとは

複数の仮想通貨の取引データを混ぜ合わせることにより、送金元の特定を困難にする、匿名性を高める技術。脱税や資金洗浄を目的に利用されることが多い。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

Coinfirm社はこれまでにもバイナンスの7000BTCがハッキングされた事件などへのデータ追跡や分析で活躍してきたほか、各国の仮想通貨取引所の「規制リスク」格付けなどを事業の一環として手がけている。

サービスのシステムと個人情報について

今回のミキシング特定技術では、公開アドレス以外の身元の特定を可能にする個人情報は集積されないとCoinfirm社CEOであるPawel Kuskowski氏は説明する。仕組みとしては対象のアドレスが(1)匿名取引を可能にする取引所のアドレスか、また(2)ハイリスク地域に該当する国家に登記・存在する取引所であるか、などの情報を元に0点から99点の評価を行う。

この点数が高いほどマネーロンダリングのリスクが高いと判断して、情報の解析を行うという。

先週末にFATFが発行したガイドラインには仮想通貨取引所同士が既存の金融システムと同じ形でカウンターパーティーの情報などの共有を義務付ける項目が散見された。しかし、EU一般データ保護規則の規制下にある欧州各国は、個人情報(PII:Personally Identifiable Information)を受け取ることが規制されるため、Coinfirm社のように複数の異なる規制へのコンプライアンスを可能にするサービスは有利となるとCEOのKushkowsky氏は考えている。

一般的に法的コンプライアンスの普及度が既存の業界に比べて低いとされる仮想通貨業界の中において、金融機関や大手銀行、送金事業などを含む200社以上と国際送金ネットワークのRipple Netを構築しているリップル社のコンプライアンスは、業界の中でも特段高い水準が求められると考えられる。特に一般投資家も保有するXRPのマネーロンダリング対策は、今後xRapidを普及させる上でも重要な対策の一つとなることは間違いないだろう

なお、現段階ではリップル社側から今回の提携に関する詳細やコメントは公表されていない。

関連記事

英仮想通貨調査企業は27日、各国の主要取引所を216箇所を対象に規制リスクを調査した。規制ライセンスの取得率が14%にとどまる中、日本が評価されるなど、興味深い結果が明らかとなっている。
マネーロンダリングなどの分析をするCoinfirm社が、先月バイナンスから盗まれたビットコインが移動させられたことを伝えた。金額が細かく分割されており、明らかに資金洗浄を試みているものと見られる。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

コメントしてBTCを貰おう 新着ニュースをチェック

速報

新着記事

人気記事ランキング