ロシア財務省、Facebook仮想通貨「リブラ」の売買は禁止せず

ロシア財務省、リブラを禁止しない意向示す
ロシア財務省の副財務大臣は、「リブラの売買は禁止するつもりはない」と話し、リブラを特別に問題視せずに他の仮想通貨と同様の措置をとる姿勢を示した。

ロシア財務省、リブラを禁止しない意向示す

フェイスブックが主導する仮想通貨「リブラ」の取引に関して、ロシア財務省が違法とみなされない可能性を示唆した。

ロシア財務省のAlexei Moiseyev副財務大臣は現地時間1日、ロシアに置けるリブラは、その他の仮想通貨と同様の規制が適応され例外としてはみていないと発言した。Moiseyev大臣は、「リブラを禁止するつもりはない」と話し、リブラを特別に問題視しない姿勢を示しているという。ロシア現地通信社「Interfax」が報道した。

ロシアは昨年5月、支払い手段としての仮想通貨の使用を禁止する法案が可決しており、「売買を」禁止しないという発言がみられた状況下でも、リブラの決済利用については、他の仮想通貨と同様に制限されることが見込まれる。

なお、投機性や金利などを目的とした投資性が低いリブラにおいて、決済ネットワークの利用が制限された場合、大部分が禁止されることと同意義とみられるため、発言の真意は分かっていない。

先日、ロシア国会下院金融市場委員会のAnatoly Aksakov理事長が、「リブラ」の利用を合法化する可能性が低いとの見解を示しており、決済利用に関する普及は懸念されている。

なお、ロシア財務省は、国内における仮想通貨の合法化(売買)を検討していることを明らかにしており、リブラに限らずロシア国内の仮想通貨投機需要は拡大することが見込まれている。

6月21日にも、Moiseyev大臣は記者団に対し、中央銀行並びにロシア連邦保安庁(FSB)の両機関と仮想通貨に関する会合を行なったことを明かしており、禁止から合法化の可能性までの幅広い範囲が考えられるとしながらも、仮想通貨を外貨とみなす見方を明らかにしている。その中で、売買の可能性を可能としながらも支払いに対する制限は設ける意向を示していた。

最終的な政治的な決定が下されたのち、立場からの答えを見つけるとしているが、この規制導入にはリブラも例外なく適応されるようだ。

リブラ、政府の見解

大阪でG20と並行開催された「V20」にて、日本の財務省副財務官三村氏と、FATFの書記官Tom Neylan氏などが登壇する重要セッションが行われた。参加者が提起したFATFのガイダンスの実施や「リブラ」などに関する質問を受け、様々な意見を述べた。
日経の報道によれば、フェイスブックの仮想通貨「リブラ」について金融庁が、仮想通貨に当たらない可能性が高いと公算。リブラが電子マネーの形態をとる場合、その規制はより厳格なものとの解釈も。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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