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SBIネオメディアホールディングスとは|感情経済圏・生態系・北尾会長の構想を解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SBIネオメディアホールディングスとは|感情経済圏・23社の生態系・北尾会長の全構想を解説
SBIネオメディア 完全ガイド

SBIネオメディアホールディングスとは
「感情経済圏」メディア・IT・金融の融合
北尾会長が語った全構想

2025年5月に設立されたSBIネオメディアホールディングス。 ボクシング観戦でのスタジアム熱狂、BLACKPINKワールドツアーの熱気から着想した「感情経済」という概念を軸に、 北尾吉孝会長がSBIネオメディアサミット2026で語った生態系構想・1,000億円コンテンツファンド・地方創生ビジョンを徹底解説します。

設立:2025年5月19日 東京都港区六本木1-6-1 生態系参画企業:23社以上
この記事でわかること
北尾会長が「感情経済」を構想した経緯と、ボクシング・K-POPから得た着想の中身
SBIネオメディア生態系の全体図 メディア・広告・タレント・IP・制作の5領域と23社の陣容
1,000億円規模のSBIコンテンツファンド・ステーブルコイン・AIエージェント活用の詳細
地方創生・都市メディア化・第4のメガバンク構想との連動
SBIネオメディアホールディングス サミット2026 北尾会長講演
5,442万+
SBIグループ
顧客基盤
1,000億円
SBIコンテンツ
ファンド規模
26か国
海外事業体との
連携規模

SBIネオメディアとは何か 「感情経済」という着想の源泉

SBIネオメディアホールディングス株式会社(英名:SBI NEO MEDIA HOLDINGS Co., Ltd.)は、 SBIホールディングスが2025年5月19日に設立した、グループのメディア・エンタテインメント・マーケティング事業を統括する中核会社です。 代表取締役会長はSBIホールディングス代表取締役会長兼社長の北尾吉孝氏が兼務します。

北尾会長によれば、行動経済学の知見を事業に昇華させる必要性はかねてから感じていたといいます。 そこに直接の引き金となったのが、フジ・メディア・ホールディングスを巡る経営問題でした。 「スポンサーシップや広告出稿だけでは、消費者の感情に十分訴えられない。自ら生態系(エコシステム)を作らなければならない」との結論に至り、本格的なメディア事業参入を決断したと明かしました。

私が習ってきた経済学の教科書では、経済人は常に合理的判断をするという前提で語られてきた。 しかし実際の経済行動は、共感や熱狂といった感情や直感によって動くことが往々にしてある。

北尾吉孝 代表取締役会長兼社長、SBIネオメディアサミット2026第一部(2026年5月19日)

ボクシングとK-POPが生んだ「熱狂体験」

北尾会長は「感情経済」を実感した二つの体験を具体的に挙げました。 一つは2026年5月2日、SBIグループがメインスポンサーとして協賛したボクシング世界統一スーパーバンタム級タイトルマッチ「THE DAY」です。 東京ドームに55,000人が集まった試合で井上尚弥選手の戦いを目の当たりにし、「今でも脳裏に焼きついている」と表現。 会場内を埋め尽くすSBIロゴとともにスポーツ興行でのブランド効果を強烈に実感したといいます。

もう一つはBLACKPINKによる東京ドーム3日間連続公演。 扉越しに押し寄せる歓声が「消費行動・経済行動にここまで影響するのか」という確信に変わり、 「今までの経済学の考え方をもっと進化させないといけない」と語りました。

「感情経済(Emotional Economy)」とは: 行動経済学の知見を事業モデルに昇華させた概念で、消費者の感情・共感・熱狂を意図的に設計し、購買・投資行動と結びつける経済圏のこと。 従来の「合理的経済人」モデルに対するアンチテーゼとして北尾会長が独自に提唱しています。

設立経緯と役員体制

設立までの経緯

2025年3月初旬
フィンサムでの初発表
「金融とメディアとITが融合する日」として、感情経済圏構想を初めてプレゼン。
2025年5月19日
SBIネオメディアホールディングス設立
SBIホールディングスが正式設立を発表。同日、プライバシーポリシー施行・事業開始。
2025年7月
近藤太香巳氏が代表取締役副会長に就任
NEXYZ.Group(ネクシーズグループ)の代表が参画し、エンタテインメント・メディア戦略を担う。
2025年12月1日
SBIデジタルハブのeSports・VTuber事業を譲受
プロeSportsチーム「SBI e-Sports」・VTuber「春水レイ」の運営をSBI NMHに集約。「コンテンツビジネス事業」としてグローバル展開を推進。
2026年3月末
SBIネオメディア生態系 中間報告会
「ミッシングパーツ」が一部残る状態で中間報告。生態系の全貌を初公開。
2026年5月
ライブドア・モイ・ミンカブ等が生態系参画
ライブドア(月間12億PV・1億MAU・SNSフォロワー2,600万超)が参画。
2026年5月21日
SBIネオメディアサミット2026開催
北尾会長が生態系の全構想を初めてフルオープン。生態系23社・1,000億円コンテンツファンドを正式発表。
2026年6月1日
電通・電通デジタルと戦略的業務提携を締結
広告・マーケティング・AI・オンチェーン領域を横断する6項目の業務提携を締結。「感情経済圏構想」の実現を共同で推進。

役員体制

北尾 吉孝
代表取締役会長
SBIホールディングス
代表取締役会長兼社長
近藤 太香巳
代表取締役副会長
NEXYZ.Group
代表取締役社長兼グループ代表
深澤 裕
代表取締役社長
SBIホールディングス
執行役員
髙村 正人
取締役
SBI証券
代表取締役社長

SBIネオメディアの5大事業領域

SBIネオメディアホールディングスは「プラットフォーム × IP・タレント × 先端技術 × 制作機能」を掛け合わせ、 「発掘」「拡散」「投融資」を連動させるネオメディア生態系の構築を目指します。 事業領域は以下の5つに整理されています。

メディア領域
  • デジタルメディアプラットフォーム運営
  • オンラインコンテンツ配信
  • ソーシャルメディア事業
広告領域
  • デジタルマーケティング支援
  • 統合型マーケティングソリューション
  • ブランドエクスペリエンスデザイン
タレントエージェンシー領域
  • インフルエンサーマーケティング
  • タレントマネジメント
  • eSports・VTuberマネジメント
  • パーソナルブランディング
IP領域
  • コンテンツプロデュース
  • ライセンス事業
  • マーチャンダイジング
コンテンツ・制作領域
  • デジタルコンテンツ制作
  • 映像・動画制作
  • インタラクティブコンテンツ開発

ネオメディア生態系の構成企業と財務状況

2026年5月時点でSBIネオメディア生態系には23社以上が参画。 北尾会長によれば「14社中10社が黒字決算」「売上高単純合計3,000億円・取り込みベースの利益80億円」に達しており、 グループ全体の顧客基盤を「一刻も早く一億人」に拡大することを目標としています。

3,000億円
生態系14社
売上高単純合計
80億円
取り込みベース
利益
10/14
黒字決算
達成社数

主要参画企業(サミット時点での注目プレイヤー)

企業名 領域 主な役割・強み
ライブドア メディア 資本提携を含む業務提携に向けた協議を基本合意。月間12億PV・1億MAU・SNSフォロワー2,600万超。多くの接触点を持つ「ミッシングピース」として核心的役割を担う
ブランジスタ メディア CoinPost・他生態系企業とともに感情経済圏の情報発信機能を構成する参画企業としてサミットで紹介
NEXYZ.Group(ネクシーズ) 広告 アクセルジャパンを通じた地域ターゲティング・口座開設プロモーション展開。近藤副会長が陣頭指揮
カルチュア・エンターテイメントG IP 出版を含む広大なコンテンツ網。タレントキャスティング・プロモーション特番制作を担う
グレー・モリ(Grey Morii) IP アニメIP制作。スタジオを自社保有する点を北尾会長が高評価。制作機能の自前化を実現
マイナビ メディア SBIグループと旧来から業務提携。ビジネス情報CMSと記事資産を共有
スターツ(STARTS) IT IT領域・トークン化のノウハウ。二次流通市場の技術基盤。不動産トークン・債券STO展開
モイ(Moi) メディア 2026年5月に資本業務提携。ライブ配信プラットフォームで若年層接触を強化
ミンカブ・ジ・インフォノイド メディア 2026年5月に基本合意。金融情報メディアとの連携でSBIグループの情報発信力を補完
Brave group タレント 2026年5月に戦略的提携の協議開始。VTuberなどバーチャルタレント事業との連携

eSports・VTuber事業の統合 コンテンツビジネス事業の拡大

2025年12月1日、SBIネオメディアホールディングスはSBIデジタルハブ株式会社からeSports事業・VTuber事業を譲受し、 「コンテンツビジネス事業」として統合しました。 SBIグループは2020年6月にこれらの分野に参入しており、メディア・エンタテインメント事業の中核会社であるSBI NMHに集約することで、 ネオメディア生態系とのシナジーを最大化します。

統合の背景 国内外の生態系拡大と連動

事業譲渡に先立ち、SBIグループのネオメディア生態系にはエンタテインメント領域の主要プレイヤーが相次いで参画しました。 IPプロダクション・タレントエージェンシーのTWIN PLANET、世界トップクラスのCG制作技術を持ちゲームスタジオを擁するTHE CORE、 国内最大規模の興行を手掛けるSBI MUSIC CIRCUSがグループに加入。 グローバルでは、ゲーム人口の多いサウジアラビアに本拠を置くeSports分野のリーダー企業Hawk Groupと戦略的提携を締結し、 ゲーム分野を皮切りに関係性を構築しています。

SBI e-Sports
プロeSportsチーム
2020年参入
3.4万人
VTuber「春水レイ」
チャンネル登録者数
ALGS
Year 5
世界王者決定戦
(2026年1月・札幌)出場

1,000億円コンテンツファンドとの連動: SBIグループが新設する1,000億円規模のコンテンツファンドは、eSports・スポーツ・ゲーミング領域も投資対象に含みます。 SBI NMHへの事業集約によりファンドからの投資効果を最大化し、日本のみならずグローバルでの事業拡大を目指します。

電通・電通デジタルとの戦略的業務提携

2026年6月1日、SBIネオメディアホールディングスは株式会社電通・株式会社電通デジタルと戦略的業務提携を締結しました。 広告・マーケティング、金融、AI、オンチェーンの各分野を横断し、 「共感」「信頼」「熱狂」を創出することで「感情経済圏構想」の実現を共同で推進します。

提携の背景:デジタル技術の進展により生活者の情報接触・購買行動が大きく変化し、金融とメディアをシームレスにつなぐ新たな価値提供が求められています。電通グループの広告・クリエイティブ・データ活用の知見とSBIの金融機能・顧客基盤を組み合わせることで、ネオメディア生態系の構築を加速させます。

業務提携の6つの柱

No. テーマ 内容
1 地方創生・地域経済活性化 地域の新聞社・放送局・地域金融機関と連携し、地方創生モデルを構築して地域経済の活性化に貢献
2 生活者データ×金融データのマーケティングサービス開発 適切なプライバシー保護を前提に、電通グループの生活者データとSBIグループの金融トランザクションデータを活用した高度なマーケティングサービスを開発
3 AI活用によるマーケティング精度・業務効率の向上 両社のデータを教師データとして活用し、マーケティング精度の向上と業務効率化を実現するAIソリューションを共同研究・開発
4 オンチェーン等を活用した次世代金融・取引システムの検討 Web3・ステーブルコイン等の技術を活用した次世代型金融・取引システムを検討。メディア・アフィリエイター・インフルエンサー等との広告取引の仕組み構築を目指す
5 SBIネオメディア生態系における広告エージェンシー機能の構築 データ起点型の広告・マーケティングを軸にした新たなエージェンシー機能の構築と提供について連携
6 金融とメディアを融合した新たなサービスの開発 メディア関連企業・SBIネオメディア生態系企業との横断的連携により、感情経済圏を彩る新規サービスやビジネスモデルの企画・開発を推進

1,000億円SBIコンテンツファンド 投融資とIPを一体化

SBI Contents Fund
有力IP・メディア・先端技術への
大規模投資ファンド

映画・アニメ・ゲームなどの制作・流通に特化。SBIの金融ノウハウ・ビッグデータ・コンテンツ制作支援体制を統合したプラットフォームとして機能し、IPの中長期育成を支援します。

1,000
億円規模

北尾会長は「エンタメを起点に習慣化・信頼構築を行い、エンタメ・コミュニティ・ライフスタイル・ビジネス・投資・金融全エリアをカバーできる」と位置づけます。 ファンドの狙いは単なる投資リターンではなく、 コンテンツをトークン化してクリエイターが直接投資を受け取れる公平な分配構造を実現することにあります。

「公平な分配」のモデルとは: 現状はプラットフォーム(ホーム)が収益の大半を得る構造です。コンテンツをブロックチェーン上でトークン化することで、監督・俳優・原作者等のクリエイターが収益に直接参加できる仕組みを目指します。 SBIグループはすでに2023年12月25日に二次流通市場を開放しており、不動産トークン・ボンドSTOで実績があります。

AIエージェント・Web3・ステーブルコインが支える情報インフラ

SBIネオメディアが目指す「感情経済圏」を支えるバックエンドとして、AI・ブロックチェーン・ステーブルコインが3本柱として機能します。 北尾会長はサミットで「AIエージェントが世界中の情報を事前分析し、オートマスで判断できる仕組みを作る」と明言しました。

AIエージェントの役割

北尾会長はサミットのスライドで、CoinPost Terminalを「リーガルコンフィデントな情報収集・要約・発信のプラットフォーム」として紹介しました。 CoinPostはブランジスタなど他の生態系企業とともに、共感・信頼・熱狂といった感情を可視化・拡散するメディアとして位置づけられています。 AIオリジナルコンテンツの自動生成をさらに強化していく方針も示されました。

ネオメディア全体では、AIキャスターによる解説・AIファクトチェック・AI編集者によるパーソナライズされたグローバルニュース配信、そして「情報提供への貢献度に応じた利益分配」の仕組みを構築するとしています。

ステーブルコインによる国際決済の効率化

IP収益の国際流通において、従来の銀行送金は手数料・時間コストが問題でした。 SBIグループは2026年6月24日、「信託型円建てステーブルコイン」の先行提供を開始しました。 信託銀行(SBI新生信託銀行)が発行主体となる第3号電子決済手段として、資金移動業型ステーブルコインに設けられている1回あたりの発行・償還上限の制約を受けない設計で提供されています。

JPYSC の活用

SBIグループが発行した円建てステーブルコインJPYSC(ジェーピーワイエスシー)は、2026年6月24日にSBI VCトレードで先行提供を開始しました。 SBIホールディングス・SBI新生銀行・SBI新生信託銀行・SBI VCトレード・Startale Groupの5社が共同開発した国内初の信託型ステーブルコインで、 イーサリアムブロックチェーン上のERC-20トークンとして発行されています。 発行量は100億JPYSC(2026年6月24日時点)で、Etherscan上でオンチェーンデータを確認できます。

ネオメディア生態系では、コンテンツIPの収益分配・クリエイターへの報酬支払い・海外提携先との決済手段としての活用が想定されています。 現時点ではSBI VCトレード口座内限定の先行提供で、外部ウォレットへの出庫は法令整備後に順次対応予定です。 近日中にJPYSC保有者向けのレンディングサービスも開始予定となっています。

JPYSCの仕組み・信託スキーム・ユースケース・取得方法については、CoinPostの解説ページで詳しく紹介しています。

SBIグループが提携するリップル社(Ripple Labs)のXRPネットワーク活用や、Circle社のUSDCを活用した国際送金も視野に入れています。 ただし、ステーブルコイン関連の規制(改正資金決済法等)は日本でも整備が進んでいる段階であり、具体的なサービス設計は当局との協議を経て確定する点に留意が必要です。

地方創生と「都市のメディア化」 第4のメガバンク構想との連動

北尾会長はドバイを「都市のメディア化」の成功例として挙げ、「エンターテイメント×シティ化で多くの観光客を集めた都市が経済的優位を持つ」と指摘。 SBIグループは東京・地方の双方で、都市メディア化を地方創生の手段として推進します。

具体的な取り組み事例

地域・施策 内容 SBIの関与
東京・広域渋谷エリア エンターテイメントシティ化プロジェクト(若者集積・流行発信地) 東京不動産が第一号案件として50億円を拠出。SBIが都市開発で参画
愛媛・松山 「SBI証券 presents TGC MATSUYAMA 2026 by TOKYO GIRLS COLLECTION」(8月開催予定) 2024年実績:来場者+視聴者合計84,950名・経済波及効果20億円
千葉・稲毛海浜公園 「SBI前花火」:音楽・花火・ドローンショーを0.03秒精度で融合 2026年5月30日開催。SBIブランドを自然体験として訴求
島根県 島根銀行・ファルバーグと連携した土地開発・ホテル建設 日本版ミシュラン「金融ホテルセレクション」2年連続選出施設を拡張
静岡・清水港 清水港クルーズ船飛行数:2025年100行台(国内10位・4年連続) スタジアム等総事業費1,000億円の街づくりグランドデザインにコミット
福岡・岩手・宮城・静岡 SBI証券 口座開設プロモーション 地域実験(各13日間) 地域ごとにメッセージ最適化。AIによる効果検証を実施

北尾会長は「SBIグループは金融を超え、顧客の人生に寄り添う」と宣言。 第4のメガバンク構想(地方銀行連携モデル)とネオメディア生態系が連動することで、 地域金融機関・地方公共団体・地元企業と共創しながら「日本のエンタテインメントの世界展開」を推進するとしています。

スーパーアプリ「SBIエージェント」へのメディア機能統合

SBIグループは金融商品・サービスを一元化したスーパーアプリ「SBIエージェント」の提供を来春(2027年春)に予定しています。 ネオメディア事業との統合により、「金融データ」と「生活者データ」をAIで組み合わせ、 購買行動・投資行動を促す次世代型プラットフォームとして機能させる計画です。

既存生態系との連携構造: SBIグループには「金融生態系」「デジタルスペース生態系」「SBI日本銀行生態系」の3つの既存生態系があります。 ネオメディア生態系はこれら3つと有機的に連結することで、グループ全体の顧客基盤(現在8,300万人)を「一刻も早く一億人」に引き上げることを目標としています。

よくある質問(FAQ)

Q SBIネオメディアホールディングスはいつ、なぜ設立されたのですか?

2025年5月19日にSBIホールディングスが設立しました。直接のきっかけはフジ・メディア・ホールディングスを巡る経営問題への問題意識でしたが、根本的な動機は北尾会長が「感情・共感・熱狂が消費行動を動かしている」という行動経済学的確信を事業に昇華させるため、自ら生態系を構築する必要があると判断したことにあります。

Q 「ネオメディア生態系」と従来のメディア事業の違いは何ですか?

従来のメディア事業はスポンサーシップや広告出稿にとどまる外部依存型でした。ネオメディア生態系は「自ら生態系を所有・運営する」点が最大の違いです。メディア・広告・タレント・IP・制作の5領域を縦横断的に統合し、エンタテインメントを起点に金融サービスの購買行動まで一気通貫でつなぐ構造を目指しています。

Q 1,000億円コンテンツファンドの投資対象は何ですか?

有力IP・メディア企業・ネオメディア生態系への貢献が期待される先端技術が主な投資対象です。映画・アニメ・ゲームなど輸出性の高いコンテンツへの注力度が高く、単なる資金提供ではなくSBIの金融ノウハウ・ビッグデータ解析・制作支援体制を統合したプラットフォームとして機能させる計画です。北尾会長によれば2026年6月末の「ファーストクロー」(ファースト・クロージング)が予定されていました。

Q CoinPostとSBIネオメディアはどのような関係ですか?

CoinPost(コインポスト)はSBIホールディングスの連結子会社SBI VCトレードと密接な事業提携関係にある暗号資産・Web3メディアです。SBIネオメディアサミット2026の講演内では北尾会長がCoinPostのAIターミナルを「法的コンプライアンス確認・情報収集・要約・発信・ファクトチェックを行う独自AIシステムを構築した先行事例」として紹介しました。SBIネオメディア生態系の情報発信機能の一翼を担う存在として位置づけられています。

Q 「第4のメガバンク構想」とネオメディア事業はどう連動しますか?

SBIグループは地方銀行との連携を通じた「第4のメガバンク」の形成を推進しています。ネオメディア生態系はこの構想と「地方創生」という接点で連動します。具体的には、地域の金融機関・メディア・地方公共団体・地元企業と共創し、地場コンテンツの全国・海外発信を支援しながら地域経済の活性化と口座開設プロモーションを同時に実現する設計です。

Q ステーブルコインはどのように活用されますか?

IP収益の国際分配・コンテンツ制作費の国際決済に活用されます。SBIグループは2026年6月24日に「JPYSC(信託型円建てステーブルコイン)」の先行提供を開始しました。信託型スキームにより、資金移動業型ステーブルコインに設けられている発行・償還の上限制約を受けずに大口取引が可能で、機関投資家・大口法人向け決済に適しています。

情報の出典・参照元:

本記事は「SBIネオメディアサミット2026」第一部(2026年5月21日開催)における北尾吉孝会長の講演内容の文字起こし、 SBIホールディングス公式ニュースリリース(2025年5月19日)、 SBIネオメディアホールディングス公式サイト(sbineo.media)、 および各社プレスリリースをもとに構成しています。 数値・役員情報は2026年5月時点のものです。最新情報は公式サイトをご確認ください。

CoinPost App DL