リップル社Q3最新レポート 仮想通貨XRP販売総額が大幅に減少 FUD応対も
リップル社Q3最新レポート
リップル社はQ3の「XRPマーケット報告書」を公表した。
XRP販売総額の減少
Q3では、6620万ドルに相当するXRPを販売し、前四半期より74%ほど減少してきた。暗号化されたエスクローから計30億XRPをリリースしたが、実際販売したのは、7億XRPで、残りの23億XRPは新たなエスクローへロックアップ。
特に、「プログラム販売はQ3の途中で中止し、OTCで限定した戦略パートナーにのみ販売した」とのことで、販売総額と販売量の減少に繋がっている。
なお、XRPの全体出来高(総取引量)も前四半期比53%減少し、計182億ドルにとどまった。
さらに、XRPの市場価格も同四半期にかけて約35%低下し、仮想通貨市場の総時価総額も30%ほど縮小した。
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ODL(旧xRapid)出来高の増加
同報告書では、ODL(オンデマンド流動性=旧xRapid)の実用および出来高の増加に関しても説明している。
大手送金業者マネーグラムやその他の金融機関のODL導入および実利用により、xRapidの米ドル出来高はQ2比75%増加したという。
なおコインポストでも報じたように、アイスランドの「Algrim」のチームを取り入れたことで、ODLの開発をより強化していくととしている。「顧客の需要に応じるために、新たにアイスランドをリップル社の欧州ハブの1つとして確立し、グローバル規模でリップルのチームを拡大していく」と言及した。
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FUDへの応対
さらに、SNSで流れるいわゆる「FUD」に対し、応対している。
リップル社は「Bot」がFUDを拡散させているとして、2つのFUDと真実を羅列した。
- FUD:リップル社がXRPをダンプする
- 真実:大金の移動はリップル社とエスクローの間の送金に当たる;仮にXRPクジラが存在しているなら、BTCもETHも同じだが、相場は異常な変動を見せていない
- FUD:リップル社による相場操縦
- 真実:リップル社はXRPの価格をコントロールできない。リップル社もXRPの成功を望む「利害関係企業」であり、他のXRPステークホルダーと同じポジションで健全なXRPコミュニティを支えることに注力。
最後に、「リップル社は今後も誤情報やFUDに応対していく。透明性の高い、責任を持つXRPステークホルダーとして事業を進めていく。」と、方針と展望を明確に示した。
参考:Q3レポート
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