イーサリアム 2.0 待望のテストネット稼働延期へ
イーサリアム2.0テストネット稼働延期か
イーサリアム2.0(セレニティ)のテストネット稼働が延期される見込みであることが分かった。
コーディネーターであるDanny Ryan氏によると、待望のイーサリアム2.0のパブリックテストネットは少なくとも2週間以内には期待できそうにないとのことだ。
同氏は、「開発者アップデートでは新しいバージョン0.9は出ているものの、0.9.1にまでには幾つかの変更が必要」と説明。
テストネットは延期となるが、今後の大まかなETHスケジュールは以下のようになる。
- 12月4日:大型アップグレード「イスタンブール」のメインネット実装
- 来年Q1(1〜3月):メインネットローンチ(フェーズ0)
- 2020年後半〜2021年春:フェーズ1から2へのアップデート
イーサリアム2.0について
イーサリアム共同設立者Buterin氏がDevcon5に登壇。仮想通貨BTCなどの問題点も指摘、解決策としてのPoSの可能性を語った。
イーサリアム2.0はスケーラビリティの改善を目指す大型プロトコルアップグレードだ。ブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムは、PoWからPoSへと移行することで、同時に安全性の向上も図る。
イーサリアムトランザクションの承認を担うのは、マイナーではなく一定量のETHを預け入れる(ステークする)バリデータだ。イーサリアム2.0の場合、ETHのステーキング自体が、当バリデータによる不正行為の防止に繋がると考えられるが、同時に他のバリデータの不正行為を報告するチャレンジャーという存在を設け、当該バリデータがステークする資産をチャレンジャー報酬として没収するといった、二重のインセンティブ設計がされているという。
関連:「イーサリアム 2.0」ステーキングでの承認者報酬 最大年利10%と試算
参考:ETH開発者会議
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