Bitcoin Suisse、イーサリアム2.0の「ステーク報酬」分配サービスを予定

ETH2.0ステーキングサービス

イーサリアム(ETH)がPoSに移行する予定に備えて、スイスの仮想通貨関連企業Bitcoin Suisseは、ステーク報酬を分配するステーキングサービスの提供を予定する。プレスリリースで判明した。

Bitcoin Suisseはカストディ事業も行なっており、イーサリアムがその対象銘柄であるため、イーサリアム2.0(セレニティ)に移行すれば、新たなETH通貨に対する顧客のステーキング代行サービスになる。

発表によれば、ETHを預けている顧客は、ステーキングによる報酬の85%を受けることができる。Bitcoin Suisseはその15%を手数料として取ることになる。なお、新たに付与されるETHの報酬は同プラットフォームで法定通貨や他の銘柄との換金ができるという。

今年のDevconでも発表されたように、イーサリアム2.0の最低ステーキング数は32ETHと設定される。しかし、Bitcoin Suisseのサービスでは、32ETHを持っていなくても、ステーキングプールに参加することができる。

イーサリアム2.0の実装日

本来、2.0の実装日は来年のQ1に予定していたが、先日の開発者会議では、テストネットが延期になる可能性があり、メインネットにも影響ができる可能性があるという。

テストネットは延期となるが、今後の大まかなETHスケジュールは以下のようになる。

  • 12月7日:大型アップグレード「イスタンブール」のメインネット実装
  • 来年Q1(1〜3月):メインネットローンチ(フェーズ0)
  • 2020年後半〜2021年春:フェーズ1から2へのアップデート

イーサリアム2.0について

イーサリアム共同設立者Buterin氏がDevcon5に登壇。仮想通貨BTCなどの問題点も指摘、解決策としてのPoSの可能性を語った。

イーサリアム2.0はスケーラビリティの改善を目指す大型プロトコルアップグレードだ。ブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムは、PoWからPoSへと移行することで、同時に安全性の向上も図る。

イーサリアムトランザクションの承認を担うのは、マイナーではなく一定量のETHを預け入れる(ステークする)バリデータだ。イーサリアム2.0の場合、ETHのステーキング自体が、当バリデータによる不正行為の防止に繋がると考えられるが、同時に他のバリデータの不正行為を報告するチャレンジャーという存在を設け、当該バリデータがステークする資産をチャレンジャー報酬として没収するといった、二重のインセンティブ設計がされているという。

参考:プレスリリース

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ETH2.0のテストネット稼働は延期になる見込みと判明。イスタンブールアップグレードの予定日は影響を受けず。
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