VeChain財団がハッキング被害、7億円以上の仮想通貨VETが流出 「脆弱性とは無関係」

VeChain財団がハッキング被害

VeChain財団は、日本時間の14日2時27分に「トークン買い戻し」用のアドレスがハッキングされたことを公式に声明した

被害にあったのは約11億分の仮想通貨VET(約7.2億円)で、「0xD802A148f38aBa4759879c33E8d04deb00cFB92b」のアドレスに送金されたという。

財団は、今回のハッキングの原因が金融と監査チームの人為的過誤とみている。インターネットに接続されたハードウォレット固有の問題ではなく、運用に関する標準化された手順に落ち度はないと説明。

「起因は、金融チームの1人のメンバーに原因があると考えている。財団が認可した手順にしっかり従わずに買い戻しアカウントを作成してしまい、ヒューマンエラーによって監査チームでもこの問題を発見できなかった」と発表。「実際の手順やハードウェアウォレットそのものに原因があるわけではない」と強調した。

ハッキング発覚後、VeChainの担当チームは、ハッカーと関連するアドレスのリストを作成した。また、ハッカーのアドレスから移動する資産を凍結するようVETの上場している全ての取引所に依頼を行った。本件をシンガポールの法的機関にも報告し、サイバーセキュリティサービス企業Hackenに協力を依頼して、詳細の究明に努めていると説明した。

マイクロソフト、大手ゲーム開発会社Eidosなどが80年代のベストセラーゲームブックに基づいたブロックチェーンカードゲームを共同で開発。NFT発行にVe Chainを使う予定だ。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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