仮想通貨ADA、テストネット「Shelley」が正常稼働 240以上のステークプールが準備完了

ステークの委任ももうすぐ可能に

カルダノ(ADA)のインセンティブ付きテストネット「Shelley」の正常な動作が確認され、ステークプール運用者の準備がスタートした。16日にはすでに240以上のステークプールの準備が完了したとカルダノの技術開発機関IOHKがtwitter上で報告している。

16日か17日にはテストネット用報酬ウォレットがリリースされ、一般ユーザーもステークの委任が行えるようになる予定だ。

インセンティブ付きテストネットの目的

カルダノのロードマップによればこのテストネットは、独自かつ世界で初めて学術的に安全性が証明されたPoSアルゴリズムである「OUROBOROS(ウロボロス)」の実証実験を行うためのものであるという。インセンティブがあるのは、実際の報酬が得られなければウロボロスの根拠となるゲーム理論が機能しないからだ。

ステークプール・ステークの委任とは

まず、PoSは一般的にコインのステーク(保有)量に応じてブロックチェーン上で次のブロックを生成し、その報酬を得る人が決まる方法で、ビットコインのPoWに比べるとコンピュータによる計算競争が無いためエネルギーの無駄が無いとされている。

カルダノのステークプール運用者はブロックチェーンのノードを運営し、ステークを実際に行う。その際、ノードを稼働させる知識もリソースも意思もないADA保有者からのステークの委任を受けてまとめてステークする。ステークプールからのステーク量が多いほど次のブロック作成者となる確率が高くなり(上限あり)、ブロック作成報酬はステークプールにステークを委任した人にも分配される、という仕組みだ。

テストネット用報酬ウォレットがリリースされると、11月29日午後9時時点でADA専用ウォレットの「Daedalus」または「Yoroi」ウォレットにADAを保有していたユーザーがテストネットでのステーク委任ができるようになる。

また、この委任の仕組みを利用した詐欺も予想され、公式以外のリンクを踏まないよう注意が必要になる。

参考:Shelley インセンティブ付きテストネット

CoinPostの注目記事

カルダノ財団が、仮想通貨カルダノ(ADA)で決済できるサービス「AdaPay」 を開始したことを発表。支払いに利用されたADAは35種類の法定通貨にほぼリアルタイムで両替され、加盟店の口座に入金される。
材料難で低迷続く仮想通貨市場を尻目に、通商交渉の大幅進展がポジティブサプライズとなった株式市場は高騰している。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

コメントしてBTCを貰おう 新着ニュースをチェック

速報

新着記事

人気記事ランキング