重要な節目にあるビットコイン(BTC)は二番底なるか?今後の注目点まとめ|仮想通貨市況

仮想通貨市況

ビットコイン(BTC)市況

仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比0.95%安の7100ドル(77.6万円)とやや反落。 一時7500ドル手前まで反騰する場面もあったが、売りの強さを再認識した格好だ。

11月25日の値動きを踏襲するのであれば、フィボナッチ50%〜61.8%(リバウンド分の半値押し付近)で反発(上図:赤丸)することができれば、信頼性も高まるか。オプション市場の相場観の強弱をはかる指標である「プットコールレシオ(PCR)」が79%まで上昇するなか、市場心理改善も見込まれる。

二番底を付け、直近高値の7800ドル(86万円)を抜けてくるようなことがあれば、8400〜8600ドル付近のレジスタンスまで続伸する可能性も考えられる。

ただ直近では、「大幅下落→ショートカバー(急騰)→上髭→全戻し→直近最安値更新」の負の循環を繰り返しており、未決済建玉(OI)および逆指値の燃料も大幅に消化したことから、”戻り売り圧力”を見定める時期になるだろう。最安値更新シナリオとなる場合は、6000〜6500ドルも視野に入れる必要がありそうだ。

BTC情報アラートのデータによれば、ピーク時から$100Mほど減少($620M)したが、急騰後の髭上から再び$30Mほど積まれていることが確認された。

bitfinexでは、ロング前日比-59BTCに対し、ショートが前日比-1726BTCと続落。こちらも踏み上げの燃料減少を意味しているが、ショートが減少しながらBTC価格が低下している点は、買い方にとって好都合とは言い難い。なお、BitMEXのファンディングレートは、ロング払いに戻っているが、21日13時には再びショート払い(0.016%)に転じることになる。

予測レンジ

2019年1月14日に米LedgerX社が発表したボラティリティ指数(LXVX:LedgerX Volatility Index)を確認すると、実勢価格から加減した24h先の予測バンドは、上限:$7,365 下限:$6,941となる。

仮想通貨版のVIX(恐怖)指数とされるもので、BTCUSDの今後30日間のインプライド・ボラティリティをベースに計算されるものだ。インプライド・ボラティリティ(IV)とは、将来予測される価格変化率の標準偏差を示すものとなり、投資家のセンチメントが反映される。

オプション動向

なお、本日17時は、仮想通貨取引所Deribitのオプションカット(権利行使期日)もある。 オプションとは、あらかじめ定められた期間や期日に、定められた価格で買う権利、または売る権利を売買する取引のこと。

注目すべきは、今回よりも次回12/27の権利行使期日で、限月12/20がコール3062/プット2586に対し、次回はコール23,801/プット14,644と約7倍の規模に達することから、大量に積まれた巨大ストライクが市場に影響を及ぼす可能性もあり、警戒度が高まりそうだ。

年明けの1月13日には、BTC先物市場でボリュームを急拡大させるCME(Chicago Mercantile Exchange:シカゴ・マーカンタイル取引所)のBTCオプション取引が始まる。ビットコイン現物市場ではなく、独自の現金決済ビットコイン先物を基にした商品となるほか、最小単元は、先物に合わせた形で5BTCとなる予定だ。

今月9日には、BakktのBTCオプション「Bakkt Bitcoin (USD) Monthly Options」がICE Futures U.S.に上場するなど、ここ最近になってデリバティブ及びオプション市場が急拡大しつつあり、その影響が注視される。

年末年始(大納会〜大発会)は株式市場が休場となるほか、利確に係る税金対策の思惑も発生することから、ボラ上昇を誘発する可能性もある。外国為替市場では、2019年1月3日、薄商いでのストップロスを狙ったヘッジファンドの仕掛け、あるいはアルゴの暴走によりフラッシュクラッシュが発生した。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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