仮想通貨市場暴落でもビットコイン保有者の7割が含み益か、底割れ時の重要ラインは
仮想通貨市況
21日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比1.54%高の108.1万円と若干反発。 全面安となっていたアルト市場でも、MONAとFCTがそれぞれ5-6%ほどリバウンドを見せた。
大陰線を付け、かつ出来高上位を占めるbotの特性が大きく変化するSFD相場にあることで、激しく上下に揺さぶる乱高下が際立っている。現在は、9400〜9700ドルのレンジ上限付近にあることが確認できる。何度も押さえつけられているレジスタンスラインを上抜ければ、続落を見越したショートのロスカットで反発が強まる可能性もある。
9200〜9300ドルは、昨年7月〜9月にかけて形成した日足レベルのディセトラ下限(図①)であり、1000ドル級の暴落でも反発水準となったことから、続落した場合は、再び意識されるだろう。
海外著名アナリストのJosh Ragerは、この局面を慎重に見る。
このまま底割れに至った場合、以下のサポートゾーンに着目すべきだとした。
- $8600 to $8700(図②付近)
- $7900 to $8200
調整が長引く、あるいは下落トレンド転換が明確になるリスクも十分にあることから、トレンドがはっきりするまで静観が得策かもしれない。
今回の上昇を抑圧したレジスタンスラインでは、RSI(相対力指数)の抵抗線も強くチェックされており、CryptoHamsterは、この反落局面を強気筋が打開できるか注目する。
その上で、「10500$のブレイクも見込める逆三尊の成立があれば、13200$もあり得る」と期待を示した。
また、著名アナリストNebraskanGoonerのテクニカル分析によれば、今回の暴落前のプライスアクションについて(上辺と下辺が上昇しつつ収束していく)ライジングウェッジで見ており、ターゲットレンジから上下のラインを割り出している。
なお、暴落前の19日の大幅反発で、CMEのビットコイン(BTC)先物における「窓埋め」を完了した。
17日の暴落でギャップダウンし、窓を開けていたことで、価格推移に注目が集まっていた節がある。
BTCホルダーの7割以上が含み益か
機械学習アルゴリズムを利用するブロックチェーンデータ分析企業intotheblock(ITB)のアナリストが収集したデータに基づくと、フラュシュ・クラッシュ後の価格推移でも、BTCアドレス全体を俯瞰すれば、71%以上が含み益となっている。
9000ドル付近では117万アドレスが損益分岐点を下回るものの、大半は4,000ドル付近で買い集めたものになるという。一方、10,000〜19,000ドルの高値掴みで含み損を抱えたままの塩漬けている層も少なくない。(上図:右側)
これらが重しとなる一方、今後過去最高値の2万ドルを超えることが出来れば、一気に上値が軽くなり”青天井”になり得るとの指摘も。
bitcoinistによれば、短期で取引されるビットコイン(BTC)のアクティブアドレスは、昨年のピーク以来一貫して減少しており、半減期思惑などを見据えた投資家が、中・長期保有する傾向を示している。現在、1日あたり600,000を超えるアクティブアドレスが存在する。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します