イーサリアムブロックチェーン発行の有価証券を格付け=モーニングスター
モーニングスターが債権を格付け
投資評価会社のモーニングスターが、イーサリアムのブロックチェーン上で発行される有価証券の格付けを行ったことが分かった。
モーニングスターがブロックチェーンを活用した証券を評価するのは、今回が初の事例となる。
モーニングスターが今回格付けした証券は2種類。クラスはA-2とB-2で、それぞれレーティングはBBとBだ。FAT Brandsはイーサリアムブロックチェーンを利用することで、証券のデータにアクセスする速度が向上し、透明性を高めていると評価している。
対象となる証券を発行するのは、ハンバーガーチェーンFatburgerなどを所有するFAT Brands。フランチャイズのロイヤルティや前払いされる手数料に裏付けられた債権を発行している。
本手数料を支払う店舗数は400店。今後はさらに200店舗がオープンする予定になっている。債権を発行して得た資金は、現在の債務の返済や新たなレストランの買収に利用する計画だ。
モーニングスターは、2600を超える発行主の5万4000種類以上の証券に対し、格付けを行っている。その格付けに今回加わった本証券は、投資の過程でイーサリアムのトークンを活用。ERC-20の証券が発行され、投資家はウォレットも利用する。その取引はイーサリアムのブロックチェーン上に記録されるという。
モーニングスターは、イーサリアムブロックチェーンを利用することで、証券のデータにアクセスする速度が向上し、透明性を高めると評価している。
証券の発行をサポートする米CadenceのCEOも、「格付けが初となるデジタル資産の要素を持つ証券が誕生した。我々は市場に透明性を提供することできるだろう」と語った。
参考資料 : フォーブス
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