分散型取引所でも仮想通貨デリバティブ取引 Synthetixがロードマップを発表

Synthetixがロードマップを発表

イーサリアムブロックチェーン上に構築されたデリバティブプラットフォームSynthetixについて、今後追加する機能のロードマップが明らかになった。

10日の発表によると、バイナリーオプションの取引サービスも提供する。先物取引の開始も計画しており、どちらも2020年のQ3(7月から9月)にローンチする予定だ。

Synthetixは「バイナリーオプションは流動性を確保するためのプールを活用できるので、出来高も増えるだろう。トレーダーは取引相手を探す必要がなく、即座にバイナリーオプションを行うことができる」と説明している。

先物取引については、仮想通貨(暗号資産)だけでなく、株やコモディティ(商品)を初め、あらゆる資産を対象にするという。レバレッジは最初、10から20倍にする予定だ。

他のプラットフォームのビットコイン(BTC)先物と比較した場合のメリットとして、Synthetixの先物取引は、ポジションを清算する際、元になる資産は清算されないと説明。証拠金を追加する必要がないという。

他にも株やETF(上場投資信託)といった従来の金融商品のサービスも予定。Synthetixは「ETFからゴールド(金)まで取引できるようになる。また仮想通貨のインバースインデックスも取り入れ、ユーザーの利便性を向上させる」と説明している。

Synthetixの創設者でCEOのKain Warwick氏はその他の機能について、「現在、価格情報をブロックチェーンのChainlink(LINK)と統合する作業をしている。コミュニティの合意によって、価格情報への資産の追加が管理できるようにもなる。また『オラクル』の統合も可能だ」と語った。

Q2(4月から6月)には証拠金取引の開始も予定。ユーロや豪ドルといった法定通貨の利用から試験的に始める。このレバレッジは5倍か10倍に設定して、BTCの取引から開始し、時価総額の大きい銘柄を追加していく計画だ。

その他にも取引のインセンティブやETH・DAI・BTCの担保、セカンドレイヤー技術に関する予定も明らかにした。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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