イーサリアムETH2.0を騙る詐欺、「偽のPoSマイニングサイト」で資金集め

イーサリアム2.0を騙る詐欺が発生

仮想通貨イーサリアムがPoSアルゴリズムに移行するETH2.0のローンチはまだ先のことだが、早くもその名を騙った詐欺が出現している。

「イーサリアム2.0 プルーフオブステーク(PoS)マイニング」を提供すると称する、巧妙に設計された詐欺サイトが、ネット上で確認された。ユーザーを騙して仮想通貨送金に誘導する。

現在、ETH2.0のフェーズ0であるマチルクライアントのテストネットは4月に開始できる可能性が高いとされており、その段階で問題がなければ、メインネットのローンチへと進むことができる。現時点で、現物ETHを利用したステーキングは利用できない。

詐欺の手口

詐欺サイトは「生涯に一度の投資機会」だと強調し、定期的に非常に高額の報酬を受け取ることができるようになるという誘い文句で、イーサリアム(0.2 ETHから1024ETH以上)を初期投資として送るよう促している。

また、いまなら投資家がたった15万ドルのみでイーサリアム2.0の「ノードオペレーター」になることもできると騙っている。

詐欺サイトに掲載される年間報酬率は最低100%の保証。一方で、分析ツールStake Rewardsが試算したステーキングの年間平均報酬率は14.5%と大幅に乖離している。もちろん保証もない。

この偽プロジェクトは、ステーキングする際は24時間体制でネットワークに接続しておかなければ、最大限の利益が得られないと述べ、このサイトにイーサリアム資金を預けて、ステーキングを任せるよう誘導。コインを彼らに送金すればユーザーは定期的な報酬を待つだけだと宣伝している。

また、実際のイーサリアム財団の開発者達のページへとリンクを貼って、信ぴょう性を高めていた。たとえば、掲載されていた「GitHub」のソースコードは、公式のアドレスEthereum.orgから取られている。

YouTubeを利用した詐欺プロジェクトも

仮想通貨を送信させようとする詐欺プロジェクトには注意したい。

三月にも別の詐欺プロジェクトが、テスラの創業者イーロン・マスクの名を借りて、YouTubeで偽の宣伝を行い、イーサリアムを詐取しようとした。犯罪者は次々に新しい方法を考案し、TwitterやYouTubeなど多様なプラットフォームを利用している。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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