金融安定理事会、グローバルステーブルコインで規制案 技術革新の支持も表明
グローバルステーブルコインの規制
主要20カ国・地域(G20)の調整役を担う金融安定理事会(FSB)は14日、米フェイスブックが主導する仮想通貨(暗号資産)リブラのように世界的な利用が想定されるグローバルステーブルコイン(Global Stablecoin:以下、GSC)について、具体的な規制に係る公式文書を発表した。
今回発表した文書は合計67ページに及び、継続的で効果的な規制を推進する目的で書かれている。文書の初めには、高水準な勧告を10点掲載した。
FSBは、ステーブルコインが、国内外で決済手段や価値の保存手段として利用されることを想定しており、本勧告がGSCの利用に潜むリスクの軽減を目指すものであると説明。一方で、責任ある技術革新をサポートすることや、勧告は充分に柔軟であると補足した。
GSCであるということに限らず、同じ事業であればリスクも同様で、同じルールが適用されるという原則に基づくとして、勧告を行なった。
GSCの利用に関する勧告のポイントは以下だ。
- 関係当局は国内外問わず協調すること
- サイバー攻撃やマネーロンダリングなどのリスク対策や準備金の管理等について効果的な枠組みを設けること
- データを管理・保護するために強固なシステムを構築すること
- GSCの仕組みや機能等について、利用者や関係者に包括的で透明性のある情報を提供すること
- 利用を開始する前に対象地域の全ての規制用件を満たすこと
FSBは意見を公募するため、7月15日まで今回の文書を公開する。集まった意見を考慮した最終的な勧告は、今年10月に発表する予定だ。
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