仮想通貨取引所OKExが、次世代イーサリアムの「バリデータ」として参加する意味
ETH2.0のテストネットに参加
中華系大手仮想通貨(暗号資産)取引所OKExは29日、同社のマイニングプール「OKEx Pool」が、イーサリアム2.0(以下、ETH2.0)のテストネットにバリデータ(承認者)として参加していることを発表した。
仮想通貨取引所が参加するということは、今後、OKExがETHのステーキングサービスを提供する可能性が考えられることから、注目すべき事例となる。
今回参加しているのは、ETH2.0のクライアント「Prysmatic Labs」がローンチしたテストネットで、「Topaz」というプロジェクト。ETH2.0のメインネットと同じ設定で稼働する唯一のテストネットだという。バリデータは、メインネットと同様に32ETHをデポジットする必要がある。
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メインネットと同じ設定で動くため、本テストネットは、コンセンサスアルゴリズムをPoWからPoSに切り替える前の重要なプロジェクトとなる。
イーサリアム(ETH)はdApps領域などで唯一無二のブロックチェーンエコシステムを拡大してきた。しかし、その一方で既存のPoWメカニズムは、ETHチェーン上のTPS(毎秒トランザクション数)に制限があり、拡張性に大きな問題を抱えていた。スケーラビリティ問題だ。
大型アップデートETH2.0でスケーラビリティが向上することで、DefiやdAppsゲームなどを含む、より多くのアプリケーションがETHに参加するように促進され、最終的にブロックチェーンの大量導入の実現が期待できる。
発表によれば現在、OKEx Poolはバリデータとして安定して稼働しているという。
OKExの最高戦略責任者は、最大のエコシステムを持つパブリックチェーンとしてETHに期待しており、ETH2.0の可能性を信じていると述べ、発展を推進するために今後も協力していくと述べている。
参考資料 : OKEx
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