日銀「デジタル通貨グループ」を新設、CBDCの利用検討を本格化

CBDC検討グループを新設

日銀は20日、決済機構局に専門組織「デジタル通貨グループ」を新設したことを発表した。決済システム全体のデジタル化や中銀デジタル通貨(CBDC)の検討を推進する。ロイターが報じた。

デジタル通貨は、現金に代わってスマートフォンなどで受け渡し可能な電子的な法定通貨のこと。

決済機構局は「決済サービスの高度化」と「決済システムの安全性確保」を目的として決済システムの整備、業務継続体制の充実等の業務を行っている。

日銀は今年1月、イングランド銀行(BoE)を含む6の中央銀行と国際決済銀行(BIS)でCBDCの発行・利用例について共同研究を行う、「CBDCの活用可能性を評価するためのグループ」を設立した。

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2月には決済機構局内に若干名による研究チームを発足、今月2日にはCBDCの技術的課題についてのレポートが公開され、その中で今後実証実験を進めていく方針であることが明らかにされた。

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また15日には、近く閣議決定する経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)にもCBDC利用の検討が盛り込まれることが判明しており、日銀だけでなく政府としても、CBDCについて具体的な開始することを国内外に意思表示した格好となる。

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