ナスダック上場のマイニング企業、1360台のビットコイン採掘機器を稼働へ
8月に1360台のマシンを追加
米ナスダック上場の仮想通貨(暗号資産)マイニング企業Marathon Patent Group(以下、Marathon)は29日、8月中旬に新たにビットコイン(BTC)のマイニング機器が1360台届くことを発表した。
到着後1360台全てを8月中に稼働させる。合計でマイニング機器は現在の700台から2060台に増え、ハッシュパワーは現在の56PH/sから184PH/sへと320%超向上。現在のBTCの価格で判断すれば、キャッシュフローを黒字化できるとMarathonは期待している。
1360台の内訳は、中華大手メーカーMicroBTのM31S+が700台。同じく中国大手のマイニング機器メーカー企業BitmainのS19Proが660台だ。S19Proは合計で1660台注文しており、残りの1000台はQ4(10月から12月)に到着予定だと説明している。
MarathonのCEOは「ここ数カ月の間に、大規模な事業投資を行った。次世代のマイニング機器を合計3020台購入した」と明かしている。現在稼働している700台はM31S+、今後大きくその規模を拡大する。
残り1000台のS19Proが稼働すれば、ハッシュパワーは合計で294PH/sになる試算だ。
Bitmain内紛の影響
Bitmainのマイニング機器についてMarathonは、「以前注文した1660台の機器の内、660台が8月中旬に到着するとBitmainから連絡が来た」と発表している。Bitmainの内部紛争が懸念されるが、今後の影響については不透明な状況にある。
最近Bitmainの共同創設者Micree ZhanとJihan Wuの争いが度々報じられている。Zhanが昨年11月に、突然Bitmainから追放。その後、出張中に同意なく追い出されため、会社を取り戻すべく法的措置を取るつもりだと宣言し、争いが始まった。
内部紛争が徐々にエスカレートし、物理的な盗難事件にも発展しているとされる。運営するモンゴルのマイニング施設から、1万台近いマイニング機器が消え、 Zhanは違法に移送されたとしてWuを非難している。
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参考資料 : Marathon Patent Group
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