はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインの利確資金、アルトコインへ 仮想通貨市場の循環物色強まる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインの利確先、アルトコインへ

仮想通貨市場の時価総額が3000億ドルを突破した。

3000億ドルの時価総額は、「ビットコインETF」で過熱した昨夏頃の水準となるが、出来高も右肩上がりに増加傾向にあり、現相場の潜在力を示唆している。

年初来高値を更新するなど騰勢を強めたビットコインの高騰は一服した29日、利益確定(手仕舞い)の資金先はミドルキャップ以上のアルトコインに向き、仮想通貨市場内の循環物色も確認されている。

株式市場でも、強ファンダで特定の銘柄が高騰した後、セクター全体が思惑買いで連れ上げする現象は往々にして見られるが、これは個人投資家の余力増加に加え、思惑が加速するとともに、出遅れ銘柄の相対的な割安感が強まることが一因となる。「ドル指数」の下落と逆相関して上昇した金やビットコインの高騰を契機に、アルトコインを含めた仮想通貨市場への資金流入も強まっている。

マーケットドミナンスで確認しても昨年9月のビットコイン占有率70%を高値に右肩下がりの推移に転じ、27日には60%に達した。ビットコインの高騰に留まらず、市場全体の時価総額が平均して上昇する傾向が示されている。

FTXの時価総額規模別インデックスでは、ビットコイン(メインチャート)が急伸した19日以降の騰落率比較で、主要アルトコイン(赤)のパフォーマンスがビットコインを上回った。中規模(青)や小規模キャップ(黄)も29日は再び上向くなど、ビットコインの手仕舞い資金も市場に残る循環物色の様相が示されている。

トップ10銘柄では、本日29日にXRP関連でリップル社のRipple Swell Regionals(SWELL関連地域別プライベートイベント)が北米で開催。ADA(カルダノ)が大型アップデートShelleyのメインネット実装。8月の月初にイーサリアムが次世代ETH2.0の新規テストネットリリースを行うなど、重要イベントも続く。このような材料も主要アルトの高パフォーマンスを後押しする材料にある。(情報はCoinPostクリプト指標で配信:APP)

リップル社、「Swell Regionals」を本日から開催へ 本家SWELLとの違いは?
リップル社が現地時間29日、主催カンファレンス「SWELL」を冠した地域別イベント『Ripple Swell Regionals』を北米からスタートする。本家SWELLとの違いもリップル社の吉川絵美氏に伺った。

ビットコインへの強気な見解相次ぐ

また、米ドルをはじめとする法定通貨への不信感を背景に上昇するビットコインと金の値動きを受け、業界内外から強気な見解も相次いで見られた。

著名ビットコイン投資家のMax Keiser氏は現在のビットコインについて、利益確定(手仕舞い)を伴うプルバック(下落)が起こる前に過去最高値を上回る28000ドル(約300万円)に到達する可能性が十分あると発言。プルバック後には日本円建てで1000万円の大台に達する米ドル建6桁に達するとの見解を示した。

金擁護派で知られるPeter Schiff氏もMorgan Creek Digital創設者Pompが主催したポッドキャストで、「ビットコインにとって決定的なタイミングだ。1万ドルを維持しなくてはいけない」と発言。

大手金融コンサルタント企業deVere Groupの創業者兼CEOのNigel Greenは、ビットコインの価格向上はゴールドのような実績のある安全資産に置き換わる力を持つとして、「ゴールドはこれまで究極な安全資産として使われていたが、ビットコインは希少性の上に、非中央集権というテクノロジーを特徴とするため、長期的にゴールドの地位を奪う可能性が考えられる」と発言した。

また、国内マスメディアでは日経新聞が、ビットコインと金の値動きに関連した価格パフォーマンスを複数の記事で公開。『米中対立への警戒感などから外国為替市場で米ドル安の傾向が強まり、中国人民元にも先行き不安がくすぶる。このため国家の枠組みに縛られない「デジタルゴールド」として、ビットコインが復権してきた』と分析した。

難易度調整も完了

ビットコインネットワークは29日、マイニングの難易度調整を終えた。調整幅は「-2.87%」で、前回比と概ね同水準の難易度を引き継いだ。

半減期後から難易度が右肩上がりに推移していたビットコインネットワークは、前回の10%プラスの調整を受け、マイナーの撤退が警戒されたが、価格も上昇したことでマイニングハッシュレートも下支えされた。

ハッシュレートは126EH/sで、過去最高水準を維持している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/05 金曜日
12:00
アジア最大級のWeb3カンファレンス「WebX2026」、チケット販売開始
アジア最大級のWeb3カンファレンス「WebX2026」が2026年7月13日・14日にザ・プリンスパークタワー東京で開催。本日よりVIP Pass、Business Pass、Booth Passのチケット販売を開始。開幕セール価格は2月28日まで。
11:52
ビットコイン、政府系ファンドは8万ドル台で買い増し 日銀政策と円キャリートレードにも注目
ブラックロックのフィンクCEOは、複数の政府系ファンドがビットコインの大幅下落局面で買い増していたことを明らかにした。一方、CryptoQuant CEOは2022年のような大暴落は起きにくいと分析。市場は12月の日銀政策決定に注目、円キャリートレードの動向がビットコイン含むリスク資産に影響を与える可能性を考察する。
11:20
「ストラテジー社は株価指数から除外されてもBTCを売却しないだろう」Bitwise
Bitwiseのマット・ホーガン最高投資責任者は、ストラテジー社は株価指数から除外されてもビットコインは売却しないだろうとの見方を示した。その根拠を説明している。
10:15
XRPレジャーの流通速度が年間最高値を記録 オンチェーン活動が急増=CryptoQuant分析
XRPレジャーの流通速度流通速度が12月2日に年間最高値0.0324を記録。大口保有者による2100億円規模の買い増しや取引所準備金の減少など、オンチェーン活動の活発化が確認された。CryptoQuant分析。
10:05
年末にかけての下落リスクを軽減する価格帯は? ビットコイン最新市場分析=Glassnode
Glassnodeが仮想通貨ビットコイン市場の最新週間レポートを発表。需要低迷と含み損拡大の中、年末の下落リスクを抑える価格帯などを分析している。
08:55
JPモルガンがストラテジーのビットコイン売却回避能力を評価、「マイナーの動きより重要」
JPモルガンのアナリストが、ストラテジーのビットコイン売却回避能力がBTC価格の短期見通しにおいてマイナー活動より重要だと分析した。
08:20
21シェアーズ、米国初のスイ(SUI)連動2倍レバレッジETFを上場
21シェアーズが米国証券取引委員会の承認を得て、スイ(SUI)の価格に連動する初のレバレッジETFをナスダックに上場した。日次リターンの2倍を提供する商品で、スイエコシステムに関連する初のETFとなる。
08:10
「政府系ファンドは相場下落時にBTCを買い増し」ブラックロックのCEO
ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、複数の政府系ファンドが仮想通貨ビットコインを購入していると明かした。相場下落時に買い増ししている様子も伝えている。
07:25
ソラナとベース間ブリッジが稼働開始、チェーンリンクとコインベースが安全性確保
レイヤー2ベースチェーンがソラナとのブリッジをメインネットで正式稼働。チェーンリンクCCIPを採用し、両チェーン間でのトークン移動と取引が可能になった。
07:02
メタがメタバース予算を最大30%削減検討、VR・ホライゾン・ワールズが対象=報道
ザッカーバーグのメタ社がメタバース関連事業の予算を来年最大30%削減する検討を進めている。投資家から歓迎され株価が上昇した。
06:25
ロシアが仮想通貨マイニング収益の公式統計反映を検討、隠れた輸出として年間数千億円規模か
ロシア大統領府のオレシュキン副長官が仮想通貨マイニング収益を貿易収支に計上すべきだと提案した。マイニング収益は1日約10億ルーブルに達し、隠れた輸出として外国為替市場に影響を与えているという。
06:02
ソフトバンクなど出資のビットコイン企業「21キャピタル」、12月9日から「XXI」で取引開始
ビットコイン特化企業の21キャピタルとカンター・エクイティ・パートナーズの事業統合が株主承認を得た。ティッカーシンボル「XXI」として株式の取引を開始。
05:35
CFTCが仮想通貨現物取引を連邦規制市場で初承認、米国で取引開始へ
米CFTCが仮想通貨現物商品取引の許可を発表した。CFTC登録先物取引所で初めて取引が可能となり、厳格な監督と投資家保護の下で安全に取引できる環境が整った。
12/04 木曜日
17:45
2026年2月17日(火)、「Digital Space Conference 2026」開催決定
一般社団法人日本デジタル空間経済連盟(所在地:東京都港区、代表理事:北尾 吉孝、以下「当連盟」)は、2025 年 2 月 17 日(火)に、大規模カンファレンスイベント「 Di…
16:49
MUFGグループ、トークン化MMFの商品化へ Progmatと協業開始
2026年に機関投資家向け提供を目指す 三菱UFJアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ信託銀行の3社は4日、Progmat(プログマ)との協業を…
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧