ナスダック上場企業が新型マイニング機器を大量購入、1万台以上稼働予定

1万台を超える最新マイニングマシンを購入

ナスダック上場の仮想通貨マイニング企業Marathon Patent Group(以下、Marathon)が、Bitmain社と大規模な長期購入契約を結んだことが判明した。

1万500台に及ぶ、次世代採掘機器Antminer S19 Proを購入。これにより北米全体で最大の事業者の1つとなり、ビットコインネットワークの合計ハッシュレートの1.2%を占めることになる試算だという。

新しく注文した機器が配備されれば、合計1万3520台の最新マイニングマシンが稼働し、1.55EH/sを生成する見込みだ。

MarathonのCEOであるMerrick Okamotoは、次のように述べた。

この長期購入契約を締結してくれたBitmainに感謝する。現在の小売価格から大幅に値引きされた購入価格で固定され、マイニング機器の価格上昇が当社にもたらすリスクや、機器不足に直面するリスクを大幅に軽減できる。

また、BitmainのセールスディレクターIrene Gaoは「Antminer S19 Pro」は最先端のチップを備えた高性能なもので消費電力も少なく、Marathonのマイニング能力が大幅に向上し得るとコメントした。

今週末にも1360台を追加配備

Marathonは先月にも、S19を660台とBitmainのライバルメーカーMicroBTから700台、合計1360台を購入契約した。これらのマイナーはすでに届いており、すべて今週末にカナダ・ケベック州の施設に設置される予定だ。

同社によると、稼働するマイナーが2060台となり、ハッシュレートは184.6PH/sに到達する。

またBitmainは、以前Marathonが購入した分のS19 Proについても、9月に500台、11月に500台、合計1000台を順次発送するという。

今週末に設置するマイニング機器が来週から稼働することにより、ビットコインの現在価格と採掘難易度に基づくと、ケベック州のマイニング施設は、期待のできる収入源になるとMarathonは予測している。

Bitmain内部紛争の影響

先日の報道によると、Bitmainでは経営者トップ二人の間で内部紛争が起きており、おそらくこの影響で一部の配送の遅延が発生している。

6〜7月に納品する予定だったマシンは3ヶ月延期され9〜10月に配送予定だ。

延期の影響を受けた顧客は、延期後の日程から60日以内にマシンが届いていないと全額返済が可能となる権利を得るなど、ユーザーへの配慮も示しているところだが、MarathonとRiotへの商品発送が、今後予定通りの期日で行われるかは不透明なところでもある。

関連:株価高騰の米上場仮想通貨マイニング企業Riot、2Qの財務報告を発表

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