20年第3四半期の金市場、中央銀行が10年ぶりの売り越しへ|World Gold Council レポート
金を売却する動き
20年第3四半期における金のトレンドでは、一部の国の中央銀行が金の売り手側に転じ、売り越しとなったことが分かった。World Gold Council レポートは、「10年第4四半期以来の状況」と伝えている。
ブルームバーグなどが報じた。
前期となる20年第2四半期には112トンの買い越し、前年同期は141.9トン買い越しとなっていたが、20年第3四半期の中央銀行による金購入量は―12.1トンの売り越しへ転じた。金の売却をリードしたのはトルコとウズベキスタンで、ロシアも四半期売却に動いたことを13年ぶりに発表したという。
新型コロナが終息の兆しをみせず、経済活動縮小を余儀なくされる中、金価格が最高値に近い推移をしていることで、現金化需要が高まったとの指摘がある。
なおレポートによると、金の採掘活動自体が新型コロナウイルスの影響を受けており、第3四半期の供給量は前年同期比で3%減となっている。
参考:GOLDHUB
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