はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イラン中銀、仮想通貨を「貿易資金」として利用検討

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イラン改正案

外貨不足に悩まされるイラン政府が仮想通貨を利用し輸入を促進していく模様だ。

中央銀行が仮想通貨を輸入資金として利用できるよう、イラン政府内閣と中央銀行は共同で以前実施したデジタル資産関連の法律を改正。自国でライセンス化したマイナーが採掘した仮想通貨を一時的に買い上げ、その仮想通貨を貿易資金に充てるという。イランの国営メディアIRNAが報じた。

改正内容で、イラン国内の登録している仮想通貨マイナーは、採掘したビットコインを含む仮想通貨を中央銀行が認定する正規手続きを踏み売却しなくてはならないと規定した。マイナーが売却できる仮想通貨量については、助成された電力の利用状況などの条件も設定するとして、今後エネルギー省が具体的な手引きを公開するとしている。

イランは米国からの重なる経済制裁を受け、外貨準備不足が深刻化している。最新状況では、米財務省が10月8日、イランの金融機関18行への制裁を強化すると発表している。

経済制裁だけでなく、インフレが拡大する中、政府は二重苦直面している。最新のデータによると、9月にインフレ率は34.4%で、8月の30.4%から13%高くなっている。

出典:tradingeconomics

仮想通貨で回避

経済制裁を受けている中、イラン政府は仮想通貨の利用率を高める試みをしている。

イランのロウハニ大統領は数ヶ月前、中央銀行や各省庁にマイニング産業に特化した国家戦略の策定を命じた。仮想通貨の産出を高めるために、イラン政府はこれまでマイニングを合法化し、一部外国籍のマイナーもイランの安価な電力環境を利用し採掘業務を行なっている。

9月に自動車の輸入資金に充当するために、採掘で獲得した仮想通貨を利用する計画が中央銀行に提案されたことが報じられた。この計画は今回の改正案の一環と見られる。具体的には、輸入資金において、イランの投資促進機関の一つであるキーシュ・フリーゾーン庁の責任者Gholam Hossein Mozaffari氏は、「国の通貨に圧力をかけない」方法として、「フリーゾーン」で採掘された仮想通貨を輸入資金として提供することを提案した。

イラン国内には、政府が認可した7つのフリーゾーンがあり、それぞれ独立した企業として設立、運営されている。仮想通貨マイニングが行われているのは、キーシュ島にあるゾーンで、外国企業の進出も促進している。

関連「採掘した仮想通貨をイランの輸入資金に」経済特区CEOが苦肉の策

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/12 金曜日
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
14:57
米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応
米CFTCが予測市場運営4社にノーアクションレターを発行し、特定の記録保管要件を免除。業界全体の取引高は2025年1-10月で279億ドル(約4兆2000億円)に達し、急成長が続いている。
13:55
コインベース、予測市場とトークン化株式ローンチ予定=ブルームバーグ
米最大手仮想通貨取引所コインベースが12月17日に予測市場とトークン化株式を発表予定。ジェミニのCFTCライセンス取得やDTCCのトークン化承認など、業界の競争激化と規制進展が加速している。
13:20
テラフォームラボのド・クォン創業者に懲役15年の判決 ステーブルコインUST崩壊背景に
テラフォームラボのド・クォン創業者に米国地裁で懲役15年の判決。2022年のアルゴリズム型ステーブルコインUST崩壊により数兆円の被害をもたらしていた。
13:10
YouTube、クリエイター報酬でペイパルのステーブルコイン支払いに対応
フォーチューン誌によると、ユーチューブが動画プラットフォームのクリエイターに対し、ペイパルのステーブルコインPYUSDでの報酬受け取りを選択できるようにした。現在は米国ユーザーのみに適用される。
11:53
ビットコイン9万ドル割れから反発、売り圧力後退も流入資金は半減
12日の暗号資産市場でビットコイン(BTC)はFOMC後に一時9万ドルを割り込んだが米国時間にかけて反発した。ただアナリストは売り圧力減少による反発と指摘し、ステーブルコイン流入が8月比50%減の760億ドルまで縮小した。新たな流動性回復まで上昇は限定的で、週足9万3000ドル確保が強気継続の条件に。
11:35
コインベース、ソラナ系トークンの直接取引を開始 上場審査不要で即時売買
米仮想通貨取引所大手コインベースが、アプリ内でソラナ系トークンをDEX経由で直接取引できる新機能を発表。従来の上場審査なしで数百万種類のトークンに即座にアクセス可能。1.2億ユーザーに順次展開予定。
11:04
国税庁が調査結果を発表、暗号資産取引の追徴税額46億円に
国税庁が令和6事務年度の調査結果を公表。暗号資産取引に対する追徴税額は46億円で前年比31%増、1件当たり745万円と全体平均の2.5倍に。政府は分離課税導入に向け調整を進めている。
10:02
米上院銀行委員会長、仮想通貨「クラリティ法案」で銀行幹部らと協議
米上院銀行委員長がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める法案で銀行業界と協議し、進展があったと報告した。ステーブルコイン利回りやDeFiが法案の争点となっている。
09:49
米CFTC、仮想通貨取引の引き渡し規則を撤廃 規制緩和へ
米CFTCが仮想通貨の「現物引き渡し」に関する2020年ガイダンスを撤回。ファム委員長代行は「時代遅れで過度に複雑」と指摘し、規制簡素化へ。12月には現物取引承認やパイロットプログラム開始など、トランプ政権下で仮想通貨規制の整備が加速。
09:35
コインベース、ラップドトークン向けにチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用
仮想通貨取引所コインベースはチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用。ビットコインのcbBTCやイーサリアムのcbETHなどラップドトークンの送金に活用する。
09:25
米決済機関DTCCがトークン化サービス開始へ、SECから許可
米預託信託決済機構DTCCの子会社DTCがSECから無措置書簡を取得し、DTC管理下の実世界資産をトークン化する新サービスの提供が承認された。2026年後半にサービス展開を開始する予定だ。
08:20
ビットコイン、年末サンタ・ラリーの可能性低下 FRB利下げ後=アナリスト分析
FRBが25ベーシスポイントの利下げを実施した後、ビットコインが約9万ドルまで下落した。アナリストは年末のサンタ・ラリーが起こりにくいと分析しており、強気の確信は2026年初頭に先送りされている。
07:35
ステート・ストリートとギャラクシー、トークン化キャッシュ運用ファンドをローンチへ
ステート・ストリートとギャラクシーは、トークン化したキャッシュ運用ファンドのローンチ計画を発表。まずは仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応し、将来的にはステラやイーサリアムなどにも拡大するとした。
06:55
米大手銀バンク・オブ・アメリカ、ビットコイン担保融資の準備進める=報道
資産規模1.7兆ドルのバンク・オブ・アメリカがビットコイン担保融資商品の準備を進めていると報じられた。主要米銀行による仮想通貨担保融資の提供は、仮想通貨と伝統金融の統合における重要な一歩となる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧