イーサリアム2.0でロックしたイーサリアム 、運用可能に──DARMAが投資家の機会損失軽減狙う
ロックしたETHを運用
イーサリアム2.0のデポジットコントラクトに入金された仮想通貨ETHを運用するサービスが導入されることがわかった。ETH投資家向けに設計された、より柔軟な資産運用方法となる。
仮想通貨取引企業DARMA Capitalは11日、投資家がイーサリアム2.0に預けたETHを担保額に合わせて、ステーブルコインUSDCのローンを組むことができるサービス「LiquidStake」をローンチすると発表した。
サービスでは、LiquidStake側はUSDCローンに対するレートを設定し、ETHステーキングの報酬利率を基に5%前後の金利を徴収する。
イーサリアム2.0のデポジットコントラクトは、フェーズ0となるビーコンチェーンにおけるETHステーキング契約機能だが、入金されたETHはフェーズ2まで約2年間出金できない仕組みとなっていることで生じる投資家の機会損失懸念を、新たなサービスで軽減することを目的とする。
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DARMA の創設者Andrew Keysはデポジットコントラクトについて、「この契約機能は一方通行であるため、投資家にとっては悩ましい問題となる。そこで、私たちはLiquidStakeをローンチした。ユーザーは預けたETHを担保にUSDCを融資することができる」とサービスを紹介した。
LiquidStakeを支援する企業には、イーサリアム開発企業ConsenSysや、ブロックチェーンノードの運用サービスを提供する大手企業Bison Trailsなどがある。LiquidStakeの発表とともに、DARMAも企業としてデポジットコントラクトに貢献することを発表。5000万ドル以上(約53億円)のETHをコントラクトに入金する予定であると公表した。
12日時点で、ETH2.0のデジポジットコントラクトには、57,633ETHが入金されている。12月1日にETH2.0の骨幹となる「ビーコンチェーン」を正式に稼働させるためには、11月末(24日前後)までに524,288ETHの入金が必要で、現在の進捗度は約11%となっている。
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