CryptoQuant CEO、ビットコインのオンチェーンデータから下落余地を懸念
CryptoQuant分析
10月以降高騰の続いたビットコイン市場は26日、ついに調整局面に突入した。過熱感を示す指標が「極端な欲望」を示すなど、人々が興奮の坩堝にあるなかで、チキンレースと化していたとの指摘もある。
仮想通貨のオンチェーンデータを提供するCryptoQuantのKi Young Ju CEOは、「相場の調整が続く可能性を指摘。取引所へのビットコイン平均入金数は依然として高水準にある」と説明し、「しばらくの間の調整期間を経て、12月末までに再び2万ドルに向かうのではないか」と述べた。
下記データでは、取引所へのビットコイン入金数増加とともに、売り圧力の上昇が示唆される。
また、米CNBCの金融市場評論番組Fast Moneyに出演したビットコインアナリストBrian Kelly氏は25日、「ビットコイン高騰に伴い、投機筋が低時価総額の小型コインに資金を流しパンプしていた。警戒されるポイントだった」と指摘。「新規アドレス数の急増も注意したい」と付け加えた。
クジラの数は過去最大規模まで増加
急落前の25日、ビットコインの大口保有者(クジラ)が、2016年に迫る過去4年間の最大数まで増加していたことも確認されている。(グレー線:BTC価格、オレンジ線:クジラ数)
ブロックチェーン分析企業Glassnodeは、1000BTC(約18億円)以上保有する大口投資家を「クジラ」の条件として定義している。
Glassnodeは別のアドレスであっても、独自の手法で1つの主体がコントロールしていると判断されれば、BTCの所有量として合算している。この方法で求められたクジラの数は、2016年中頃から減少傾向にあったが、2020年に入ってからは上昇を継続している。
一方アドレス単位で見た場合、先月に1000BTC以上保有するアドレス数が、過去最高を更新。米仮想通貨取引所GeminiのTyler Winklevoss氏は「これはBTC市場へと押し寄せる資本の津波だ。まだ始まりにすぎない」との見解を示した。
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