事業再生案提出のMt.Gox、ビットコイン600BTC転送か=WhaleAlert
Mt.Goxから出金の可能性
暗号資産(仮想通貨)の大口送金を検知するbot「WhaleAlert」の通知によると、日本時間9時15ごろ、破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所マウントゴックスのコールドウォレットから、600BTCのビットコイン(約14億円相当)が送金された可能性がある。
送金経路は、マウントゴックスのコールドウォレット⇨「unknown(未知)ウォレット」であるため、仮想通貨取引所のアドレスではない可能性が高いと見られるが、目的は不明だ。
ただし、WhaleAlertの検知は必ずしも正確ではなく、19年1月には、WhaleAlertが184,467,440,737USDTの送金を知らせたが、ブロックチェーンデータより誤報が判明した例もある。
関連:ビットコインのクジラ追跡botが20兆円規模のUSDT送金報告|誤報の可能性浮上12/24 17:30 追記:CryptoQuantはアラートミスを指摘
Mt.Goxのデータを追跡するオンチェーンデータ分析企業CryptoQuantによれば、今回の資金移動はMt.Goxではなく、F2Poolのコールドウォレットだと指摘。WhaleAlertの検知ミスだとした。
Mt.Goxのコールドウォレットの状況は、以下から確認出来る。
Mt.Goxの動向
マウントゴックスは、2014年2月に大規模なビットコイン不正流失事件を受け経営破綻に至り、現在は再生計画が進められている。今月15日に、破産管財人を務める小林信明弁護士が「再生計画案」を東京地方裁判所に提出したことで審査が開始された。
19年3月時点で、マウントゴックスは小林弁護士の管理のもとで、推定で約14万BTCと約14万BCHを保有していた。今回の600BTCの転送が、債権者への返済に関する手続きに係わる送金に該当するかどうか、現時点では定かではない。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します