XRP保有者向け配布のSparkトークン、価格は?
FLRの価格乖離
XRPレジャーを基盤技術とするFlare Networksのネイティブ仮想通貨Sparkトークン(FLR)は現在、2つの大手取引所でIOU(借用証書)形式を通じて取引されている。
投資家が気になるのは、「実際、いくらで取引されるのか?」だ。昨日、XRP基軸を採用するBitrueが取引を開始し、一夜明けた状況の中、グローバルの取引価格を調査した。
現在取引されているトークンは、IOU(借用証書)となる。これは、将来的に配布される予定のトークンと1:1で交換可能な代替資産のことで、他の取引所への送金はできない。よって、現時点ではその取引所内で、閉鎖的な市場での取引となる。
しかし、FLRのIOUトークンも、アルトコインを中心に扱うPoloniexおよびXRP基軸ペアが最も多いBitrueと大手2社が事前取引(IOU)を開始した。Poloniexは2020年12月21日から、Bitrueは2021年1月6日から取引をスタートしており、ある程度、グローバルでのFLR価格が見えてきた状況だ。
現在の価格は以下の通り。IOU取引はグローバルに流動性を供給できないため、取引所内の流通市場に限定化されるため、価格の乖離は見られる。
- Poloniex=0.066ドル(出来高:45万ドル)
- Bitrue=0.133ドル(出来高:76万ドル)
現在価格の平均価格は、約0.1ドル(XRPは現在0.26ドル)。裁定取引は発生しないため、乖離が続く可能性もあるが、トークン配布までの期間で、どちらの価格に寄っていくかは、今後の注目ポイントとなるだろう。
また、これら取引所におけるIOUの出来高は、既存の銘柄ほど高くないため、トークン配布という側面からも、流通市場の拡大に伴い、売却過多の状況が意識される可能性は十分にあることが予想される。
FLR現物トークンの配布は、2021年前半を予定しており、詳細は以下の記事から確認可能だ。
関連:「Flare Networks」XRP保有者へのSparkトークン付与、仮想通貨取引所対応一覧と公式FAQ情報
日本の取引所の対応
FLRの付与に伴い、日本国内の仮想通貨事業者も対応を進めている。
先月には国内事業者12社(オブザーバー1社)がFlare Networksと協議を行い、基本合意したことが分かった。
FLRが2022年6月12日までに日本暗号資産取引業協会(JVCEA)と金融庁に上場承認された場合、当該国内事業者はSparkトークンを請求し、XRP保持者に分配することが決まった。
12社の社名や各取引所の対応は以下の記事にまとめ、随時更新を行なっている。
各取引所の対応は以下の記事にまとめ、随時更新を行なっている。
関連:「Flare Networks」XRP保有者へのSparkトークン付与、仮想通貨取引所対応一覧と公式FAQ情報
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します