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「Flare Networks」XRP保有者へのSparkトークン付与、仮想通貨取引所対応一覧と公式FAQ情報

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Sparkトークンの付与方針

XRP(リップル)保有者への「Sparkトークン」付与について、暗号資産(仮想通貨)取引所が対応を検討する旨をアナウンスしている。

Flare Networksは今年8月、XRPの保有者に対し、新トークンの「Spark」を付与するエアドロップを発表した。

Flare Networksとは

Flare Networksは米リップル社の投資部門Xpringが出資を行い、XRPの分散型台帳「XRPL(XRPレジャー)」上で、スマートコントラクト機能を導入するプロジェクト。

XRP保有者に対して、Sparkトークンを付与するエアドロップを発表しており、Sparkトークンはネットワークのガバナンスなどに利用される。スマートコントラクト作動には、Sparkトークンを担保にして発行されるFXRP(XRPと同価値)の発行が必要になるという。

Sparkトークンは、XRPのマーケット流通量にあたる450億枚を付与。エスクローアカウントにロックアップする550億XRP分のトークンは、リップル社に配布されるわけではなく、Flare Networksの運営に配布される。

Flare NetworksとSparkトークンの詳細は、下記の記事で詳しく解説している。

関連:Flare Networkとは|XRP(リップル)と密接に関わるSparkトークンの将来性

スナップショット(権利確定日)について

Sparkトークン分配量を決定するための権利確定日となる「スナップショット」は、12/12 9:00(日本時間)に行われる予定だ。

FlareNetworksはSparkトークンの取得について、対応しない取引所を利用するユーザーは、スナップショット前に保有するXRPをセルフカストディのウォレットに送金するか、あるいは対応する取引所に移すかの2択があると説明している。

また、セルフカストディを利用するユーザーは、Sparkを取得するためのメッセージキーを設定する最終期限は、2021年6月11日になるという。詳しい方法はこちら

国内事業者12社がFlare Networksと基本合意

日本国内の仮想通貨事業者12社(オブザーバー1社)がFlare NetworksのSparkトークン付与について共同声明を採択し、Flare Networksと協議を行なっていることを発表。のちに基本合意したことを発表した。

以下の条件を満たした場合、Sparkトークンの付与が実施されることとなった。

Sparkトークンが、2022年6月12日までに日本暗号資産取引業協会(JVCEA)と金融庁に上場承認された場合、当該国内事業者はSparkトークンを請求し、XRP保持者に分配する

詳細リップル(XRP)保有者へのSparkトークン、国内事業者12社がFlare Networksと基本合意

共同声明を発表した国内事業者12社は以下の通り。(日本暗号資産取引業協会の会員番号順)

  • 株式会社bitFlyer
  • QUOINE株式会社(Liquid by Quoine)
  • ビットバンク株式会社
  • SBI VC トレード株式会社
  • フォビジャパン株式会社
  • 株式会社ビットポイントジャパン
  • 株式会社DMM Bitcoin
  • 株式会社Xtheta
  • コインチェック株式会社
  • 株式会社ディーカレット
  • LVC株式会社(BITMAX)
  • その他1社

国内仮想通貨取引所の対応一覧(12月11日時点)

取引所 対応状況

bitFlyer

12/4

付与方針を明示。12日午前9時に取得XRP保有者の残高のスナップショットに伴い、12月12日午前8時半からXRPの預入と送付及びXRPの売買を停止する。

告知

Liquid by Quoine

12/4

Sparkトークンが2022年6月12日までに日本暗号資産取引業協会(JVCEA)と金融庁に上場承認された場合、Sparkトークンを請求しXRP保持者に分配する。

告知

ビットバンク

12/4

スナップショット取得のため、12日午前8時から9時半までXRPの出金停止を予定。予定時刻を前後する可能性がある出金再会は公式ブログで告知される。

告知

SBI VCトレード

12/4

12日午前6時の時点でVCTRADE口座内のXRP残高を対象にSparkトークン付与に関する手続きを実施。11日午前7時以降の約定分と12日午前7時以降の入庫分、Cool X Wallet内のXRP対象外となる。

告知

フォビジャパン

12/7

XRPの保有者に対してSparkトークンのオプトインを表明。スナップショットに伴い12日午前8時から10時までXRPの入出金を一時停止する予定。

告知

ビットポイントジャパン

12/8

Sparkトークン配布のスナップショットに伴い、12月11日16時から12日午前10時までXRPの売買及び入出金の停止を予定。

告知

DMM Bitcoin

12/8

Sparkトークンのオプトインを実施。ウォレット口座とトレード口座の現物XRPを対象に12月12日午前9時時点に実施される。午前8時から10時まで入出庫制限時間となる。

告知

Xtheta

12/9

11日の注文執行終了時点のXRP残高がSparkトークンの付与対象となる。

告知

Coincheck

12/4

Sparkトークンのオプトインを実施。12月11日12:00にXRPの購入、売却、及び送金と受取機能が一時停止となる予定。再会時期についてはCoincheckブログや公式SNSで発表される。

告知

ディーカレット

12/4

Sparkトークンが2022年6月12日までに日本暗号資産取引業協会(JVCEA)と金融庁に上場承認された場合、当該国内事業者はSparkトークンを請求しXRP保持者に分配する。

告知

BITMAX

12/4

2022年6月12日までにSparkトークンがJVCEAと金融庁に上場承認された場合、Sparkトークンを請求しXRP保持者に分配する。

告知

GMOコイン

12/4

顧客から預かっている全てのXRP(FX及びレバレッジ取引の建て玉を除く)についてSparkトークンのオプトイン実施を予定。11日12時から12日16時までXRPの取引と預入及び送付が停止となる。

告知

FXcoin

12/1

Sparkトークン付与は行わない方針。スナップショット前に出庫する場合は10日午前7時前までに完了する必要がある。なお10日14時から18時はメンテナンスで出庫手続きができない。

告知

海外取引所では、バイナンスやコインベースなどの大手業者も対応を発表している。

関連バイナンス、Sparkトークン配布に対応表明

関連米Coinbase、Sparkトークン取り扱い表明

Flare NetworksのFAQまとめ

仮想通貨Spark(FLR)発行元「Flare Networks」社の公式サイトに掲載された、Sparkトークンやスナップショットなどに関するFAQ(よくある質問)への見解をまとめた。

Sparkトークンの受取り対象は?

Ripple Lab関連のアカウントやJed McCaleb氏など一部の元Ripple社関係者を除く全ての仮想通貨XRP(リップル)を保有するユーザーが対象となる。

Sparkトークンの総発行数は?

Flare Networkのローンチ後、1000億枚のSparkトークン(FLR)が発行され、その内450億枚からXRP保有者の受け取るトークンが付与される。

また250億枚のSparkトークンがFlare Networks Ltd社に、残りの300億枚がFlare財団が受け取る。(参考:ホワイトペーパー

エアドロップでXRP保有者が請求できるSparkトークンの枚数は以下の数式から算出できる

受け取れるSpark=保有するXRP÷(全てのXRPーリップル社(関連企業含む)が保有するXRPー参加しない取引所が保有するXRP)×450億

関連XRP(リップル)保有者向けのトークン付与、Flare Networkが詳細を公開

スナップショットはいつ

2020年12月12日午前0時(グリニッジ標準時間)、日本時間に換算すると12月12日午前9時に取得される。スナップショットの日程はFlareのテストネットの命名の元となったアメリカの発明家Martha Coston氏の誕生日に因んでいる。

Coston氏は1859年、発煙筒の一種でアメリカ海軍に海上での信号として用いられた「コストン・フレア」の特許を取得していた。

トークン分配方法

現在自主管理や取引所で保管されている全てのXRP保有者の総額はおよそ450億XRPに相当する(Ripple Labなど米Ripple社関連の保有量を除く)

日本時間12月12日午前9時にXRP Ledgerアドレスのスナップショットが取得。その後Ripple Labや特定の元従業員、そしてFlareへの対応を表明していない取引所のXRPアドレスがエアドロップの付与対象外となる。

その後450億枚のSparkトークンはスナップショット時のアドレスのXRP残高を基に配布される。

場合によっては受取対象者が保有する1XRPトークンにつき1Sparkトークン以上受け取れる状況も想定される。これはトークン付与に対応しない取引所がエアドロップの対象には含まれないものの、現在の450億枚の内に含まれることから起きる。

Sparkトークンの受取方法

XRPを個人で管理している場合、自身のXRP LedgerアドレスのMessage Key FieldにFlareアドレス設定するだけ。ただしスナップショットから6ヶ月以内に請求する必要がある。

個人管理の場合

①イーサリアム対応のアドレスを作成

②アドレスの最初にある「0x」を消去した後、アドレス内のアルファベットを全て大文字にする

③アドレスの最初に「02」と24個の「0」(ゼロ)を追加

④この数値を自身のXRP Ledgerアドレスに設定

⑤完了。これで①のアドレスにFlare Network上でSparkトークンが付与される。

トークン付与への対応を表明している取引所にXRPを保管している場合、申請や受取などの手続きは取引所が行ってくれる。

また仮想通貨XRPを自身のXUMMウォレットやLedger Nanoで保有している場合、XRPL Labs創設者のWietse Wind氏が作成したツールが使える。

なお、自主管理している場合、受取期限はスナップショット取得時から6ヶ月後の2021年6月11日となっているので留意しておきたい。

トークンの受取時期はいつ

Flare Networkがライブになった際。公式側は、2021年前半のQ1からQ2頃を想定している。

Flareアドレスとは

Flareはスマートコントラクトのためにイーサリアム仮想マシン(EVM)を導入している。Flareアドレスはイーサリアムアドレスと同じ手法で秘密鍵を生成しているが、イーサリアムのブロックチェーン上にあるものではない。

参考:公式FAQ

関連:Flare Networkとは|XRP(リップル)と密接に関わるSparkトークンの将来性
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