テスラのビットコイン投資報道で投資家殺到 複数の大手仮想通貨取引所で一時障害
取引所再びサーバーダウン
仮想通貨ビットコインは8日夜、電気自動車(EV)大手のテスラ社がビットコインを15億ドル購入したとの発表を受け、一時45,000ドルの過去最高値を更新した。しかし、特大ニュースの発表や大手メディアの報道、市場の急変動を受け、仮想通貨市場に投資家が殺到。バイナンスなどの大手取引所で、アクセス集中に伴うサーバー障害が発生したことが明らかになった。
CoinPostが昨夜報じたように、テスラ社は米証券取引委員会(SEC)に提出した1月の報告書類で、企業資産を分散する目的で、企業の投資方針を変更。運転資金に必要としない現金の運用先をより多様化する考えを示した。デジタル資産や地金、金ETFなどの代替準備資産を中・長期的に保有する計画や追加で購入の可能性を伝えている。
ビットコインについては、1〜2月の間に計15億ドル相当の購入を実施した点を発表した。また今後、テスラ製品の支払い手段としてビットコインを導入する計画もあるとしている。
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情報開示時点からのビットコイン市場は、米SECの文書から公表された関係から、信憑性が疑われることなく、買いが殺到。約20分で前日比10%以上急騰する値動きとなった。
一方、急ピッチな市場高騰などでユーザーが殺到、大規模なアクセスと活発な取引を受け、世界最大手のバイナンスや欧州大手のKrakenなどでアクセス障害が指摘された。
最も影響が懸念されたバイナンスの事例では、取引所自体が完全に停止した訳ではないが、サーバーのオートスケールなどでアクセス状況が緩和されるまでの一定時間、サイトへのアクセスができない状況となった。
価格の乱高下が原因でサーバーがダウンする事例は過去にも多く見られている。例に、テスラのイーロン・マスクCEOが自身ツイッターのプロフィールを「#bitcoin」に変更したことが急騰の主な要因としてビットコインが上昇した1月29日、ビットコインが32,000ドルから38,600ドル(+20%)まで急騰した際、バイナンスやコインベース、Kraken、およびRobinhoodも相次いで接続等の障害を報告していた。
過去の例からも、相場急変動時の警戒ポイントになっており、今回も急騰相場でも類似点が見られている。
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