金融市場リスク選好でビットコイン急落もV字回復、Uniswapの累計取引高は10兆円規模に
仮想通貨市場の最新動向
暗号資産(仮想通貨)市場では15日、ビットコイン(BTC)が49,000ドルから一時45,350ドルまでの大幅下落。仮想通貨全体で19億ドル(約2,000億円)以上のロスカットを引き起こした。内、9.15億ドル(約1,000億円)をビットコインとイーサリアムが占めた。
全体清算額だけで言えば、高値34,000ドルから27,700ドルまで6,300ドル幅(-19%)急落した1月4日の暴落時に匹敵する規模だ。
急騰していたDeFiトークンのロスカットも目立った。AAVE、UNI、LINK、SNXの日間清算総額は、過去最大の7,200万ドル(約76億円)に達している。
ビットコイン高騰やアルトシーズン再来に伴い、OI(未決済建玉)は260億ドルまで上昇。1月1日時点では120億ドルだった。中でもFTXは、この2ヶ月半で14億ドルから39億ドルまで2.8倍に上昇するなど存在感を強めている。
一方、日経平均株価が30年ぶりに3万円を突破し、さらに続伸するなど、金融マーケット全般がリスク選好姿勢を強めていることから、市場心理(センチメント)は極めて良好だ。ビットコイン市場も押し目買いの意欲は引き続き旺盛にあり、一夜明けて急落前水準となる48,500ドル台までV字回復してみせた。
Uniswapの飛躍
中央管理者のいない形態で運営される分散型取引所(DEX)の代表格、Uniswap創設者のHayden Adams氏は、Uniswapの累計取引量が1,000億ドル(約10兆円)を超えたことを明かした。
DEX全体シェアの内50%を占める同取引所は、20年12月に月間アクティブユーザー数30万人を突破。21年1月の月間取引高で200億ドル(2.1兆円)に達した。
24時間取引高では、米最大手コインベースを上回るなど、恒常的に中央集権型の主要取引所を超えるほどの需要を生み出している。
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直近では、イーサリアムの価格上昇のほか、分散型金融(DeFi)分野におけるトータルバリューロックド(TVL)の驚異的な成長の影響でガス代が高騰。1トランザクションで20ドル(2,000円)近い手数料が発生するなどしていた。
Optimismプロジェクトは、イーサリアムにおけるネットワーク負荷上昇時のトランザクション詰まりやガス代高騰などの課題点を解決するため、主に「オプティミスティックロールアップ」という技術を開発するものとして期待されている。
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