ヘデラハッシュグラフ、アフリカの大手スタンダード銀行グループと提携発表
ヘデラ・ネットワークにアフリカ大手銀が参加へ
アフリカ最大級の銀行であるスタンダード銀行グループは2月24日、ヘデラハッシュグラフ(Hedera Hashgraph)と提携、ヘデラの運営審議会に参加したことを発表した。アフリカ大陸で初のヘデラ・ネットワークのノードになるという。
ヘデラの分散型台帳技術(DLT)によって、決済の遅さや情報の非対称性などアフリカのクロスボーダー取引における課題点の解決を目指すとしている。
「私たちは、ブロックチェーン技術が追跡を行い、シームレスで透明性のある顧客の決済体験を妨げてきた長年の課題を飛び越えることが出来るよう取り組んできました。」とスタンダード銀行のCIO(最高イノベーション責任者)のAdrian Vermooten氏はプレスリリースで述べた。
スタンダード銀行グループの内外で、グループとお客様とがネットワークでつながることは我々のビジョンでもありました。これらの取り組みは、価値を顧客に提供するという重要な信条のもと、組織と我々のパートナーと共にデジタルトランスフォーメーションを推進するという戦略的な目標の、その一環を成すものになります。
アフリカ地域では、国内決済は既に迅速かつ安く、透明性があるものの、クロスボーダー決済は銀行ネットワークへの依存といった課題を抱えているという。
そこにステーブルコインのような分散型台帳技術を基盤にしたデジタル通貨が登場したことで、即時決済性や高い流動性、可視性を同時に実現することが可能になっている。また、デジタル通貨は企業にとって自らの資金状況を把握する上でも有効だとしている。
ヘデラの分散型台帳技術は、取引に関わる二者間での情報共有を効率的に実現し、信頼される仲介者の必要なく、データの信頼性や本物であることを確実にするとした。
ヘデラ・ハッシュグラフの共同創設者であるMance Harmon氏は、「我々は、組織とそのビジネスパートナーがプライベート、パブリックの分散型台帳技術を共に活用することの価値に気づくという、その革命的な瞬間を見ている」と語った。
スタンダード銀行グループはアフリカにおいて分散型台帳技術にも先駆的に取り組み、外国為替決済(FX)などの分野で活用してきた。同行は現在、南アフリカに拠点を置き、従業員数は53,000人を超え、アフリカ地域20カ国に進出している。
今回の提携で、スタンダード銀行グループはヘデラ運営審議会(Hedera GoverningCouncil)にも参加することになる。同組織には、これまでにボーイングやグーグル、IBM、LG、Tata Communications、University College London (UCL)ほか著名企業が参加している。
運営審議会のメンバーはヘデラ・ネットワークのノードを運用し、最長6年間にわたって、戦略面、技術面で取り組みを行うとされている。
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