ダンサーのパフォーマンスをNFT化、販売可能に Enjin連携の新プロジェクト

ダンスパフォーマンスをNFTトークンに

米国の著名なストリートダンサーSnap Boogie氏が、暗号資産(仮想通貨)プロジェクト エンジン(ENJ)のプラットフォームを活用してNFT(非代替性)トークンを作成することが分かった。エンジンコインは国内取引所にも上場している銘柄だ。

「Beauty in the Streets(BITS)」という名前のプロジェクトで、ダンスパフォーマーによる一連の動作をNFTとして記録する。販売、取引が可能で、テレビゲームで「動く絵文字」としても使用できるNFTにもなるという。

NFTは、各トークンが唯一無二の価値を持ち、収集品やアートなどの形で発行される、新たな形のデジタル資産。オンライン上で複製可能なデータではなく、唯一性を持たせることで、デジタル上の価値を担保する。世界的オークション会社サザビースやクリスティーズも、NFT(非代替性トークン)を活用したアート作品の競売に乗り出すなど、ブロックチェーン業界外からの注目度も高まりつつある。

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Snap Boogie氏は、次のように語る。

Beauty in the Streetsプロジェクトには、パフォーマンスアーティストをサポートするという使命がある。このNFTによりアーティストは、現実世界のオーディエンスとのつながりを、仮想世界のファンにも広げることができる。

このことは、ダンスの動作や決定的瞬間を捉えてNFTに変換することで達成され、アーティストの活動範囲を広げて、イノベーションの新しい次元を活用できるようにする。

ゲーム内で使用できるトークン

最初にトークン化されるのは、Snap Boogie氏の「SpeedyWalkovers」という動作だ。米プロバスケットボールリーグNBAのハーフタイムショーなど様々なイベントでBoogie氏はこれを披露してきた。

Enjinによれば、このNFTの所有者は、AlterVerseというテレビゲームの中でトークンを動く絵文字として使用できるようになるなど、コレクター要素のほか、利用ケースも想定した仕組みを提供する。

現在、このトークンはAlterVerseのホームページ上でも入札を開始しており、約30日間ほど残り時間がある。鋳造されるトークンは二つだけの予定で、初期価格は500ドル(約55,000円)だ。

ダンスをNFT化したいパフォーマーを募集中

Beauty in the StreetsプロジェクトはパフォーマンスをNFTにしたいアーティストも引き続き募集しており、「まず一番自信のある動作を送ってください」と公式サイトで呼びかけている。

パフォーマンスがNFTになれば、アーティストはそれをファンに販売したり、ギフトとしてプレゼントしたりできるようになるという。

また、ブロックチェーン上のNFTとして発行されることで、将来は様々なゲームやアプリで使用したり、分散型マーケットプレイスで販売できるポテンシャルを持つものだとも言及した。

Enjinは「ゲーマーは常に新たなゲーム内の自己表現を求めて」おり「パフォーマーは常に観客を求めて」いて、Beauty in the Streetsプロジェクトはこれらを画期的な方法で結び付けるものだと説明している。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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