ポリゴン、DeFiの自律分散型組織(DAO)を計画
DeFiのための自律分散型組織
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のスケーラビリティソリューションを提供する「Polygon(ポリゴン)」は、DeFi(分散型金融)のための自律分散型組織(DAO)を設立する計画を発表した。
100万のユーザーが参加することを目指し、メンバーには、今後のDeFiの発展に関して決定権を持たせる。ポリゴン上にある複数のプラットフォームに対し決定権を持たせてDeFiをまとめ、かつ管理をより分散させることが目的。この取り組みは、ポリゴン上のDeFiやWeb3.0における次のステージだと説明しており、DAOはコミュニティを優先することを一番に考える分散型組織だという。
DAOとは
「Decentralized Autonomous Organization」の略で、自律的に機能する分散型組織を指す。一般的な企業などとは違い、経営者のような中央管理者が存在せず、参加メンバーやアルゴリズムによって運営管理が行われる。
▶️仮想通貨用語集
DAOに向けて
今回の内容は、ポリゴンがブログでDAOの計画の詳細を説明しただけでなく、一部の海外メディアはEメールでも発表を受け取っている模様だ。
DeFiやNFT(非代替性トークン)の人気などで需要の高まるイーサリアムを支えるポリゴンのネットワークは、すでに複数のDeFiプロジェクトが利用。Polygonを利用するプロジェクトは公式ウェブサイトでも紹介されており、例えばレンディングプラットフォーム「Aave」や分散型取引所(DEX)のSushiSwapらが名を連ねる。
今回の取り組みには、ネットワークをまたいでプロジェクトが連携できるようにし、互換性を高める狙いもある。すでにDAOの設立には、AaveやSushiSwap、分散型オラクルプロジェクトChainlinkらのプロジェクトが賛同。DAOの設立や運営には、1億ドル(約110億円)のDeFi用のファンドから資金を投じるという。
また、仮想通貨メディア『Decrypt』は、DAOの設立が実現した場合、ポリゴンのユーザーに新たなガバナンストークンをエアドロップ(無料配布)する計画があると報じた。
DAOの計画はこれから進めていくと見られ、ポリゴンはコミュニティに意見を募集している。
関連:仮想通貨ポリゴン(MATIC)とは|注目ポイントと今後の将来性
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します