はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Polygonがゼロ知識証明のHermez Networkを買収、イーサリアムに新たなプロダクト誕生へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

PolygonとHermez Networkが統合

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のスケーラビリティソリューションを提供する「Polygon(ポリゴン)」は、「Hermez Network」と両者のネットワークを統合することを発表した。

Hermez Networkもイーサリアムのスケーラビリティを向上させるソリューションで、仮想通貨も含めてネットワーク同士が完全に統合する事例は初と見られる。Polygonの「MATIC」とHermez Networkの「HEZ」というそれぞれの仮想通貨は「3.5MATIC:1HEZ」の割合で価値がペッグされ、これから統合が完了すれば「Polygon Hermez」という新たなプロダクトが誕生する。

今回の統合については、4日にHermez Networkが「あるパブリックネットワークと統合に向けて協議中である」と報告していた。この統合の相手がPolygonだったと、Hermez Networkのツイートのコメント欄にある。

両通貨をペッグする割合は、4日の価格に基づいて決定していた。両通貨を交換するコントラクトは近くリリースするとしており、1HEZにつき、3.5MATICと交換が可能になる。Hermez Networkは、HEZの仮想通貨はいずれ利用できなくなると説明しており、その日程は今後決定するという。

今後の計画について

Polygonは今回の統合に合わせ、これからゼロ知識証明を基盤にしたソリューションに特化していくと発表。その取り組みに10億ドル(約1100億円)を投資するとしており、まずはゼロ知識証明を使った技術「ZK-Rollup」を利用するHermez Networkを統合する。2017年から様々なスケーリング技術を実験したが、ゼロ知識証明が最も良いと判断したという。

今回の統合は、Polygonが約2.5億ドル(270億円相当)でHermez Networkを買収する形で実現した。

ゼロ知識証明とは

証明(Proof)プロトコルの一種であり、証明者が「自身の主張は真実である」以外の情報を検証者に開示することなく、その主張が「真実である」と証明するメカニズム。

▶️仮想通貨用語集

Polygonの共同創設者Mihailo Bjelic氏は、CoinPostの提携メディアThe Blockに対し「1つのネットワークが別のネットワークに吸収され、完全に統合するのは初となる」と説明。

以前にもイーサリアムのプロジェクトでプロトコルの統合はあったようだが、お互いのブランドは独立したままで、仮想通貨の統合までは行われなかったという。Bjelic氏は「今回の統合は、HEZがまだ初期段階の仮想通貨だから実現できた」と述べ、「HEZの所有者の90%以上が今回の統合に同意している」とした。

「Polygon Hermez」は、イーサリアムのスケーラビリティソリューションとして、開発キット「Polygon SDK」などのプロダクトに加わり、これから2つのネットワークの統合が進められる。

Hermez Networkで事業開発部門を率いるAntoni Martin氏は、Polygonとの統合について以下のようにコメントした。

 

我々には、より多くの人々が金融システムを利用できるようにするという共通の目的がある。それはイーサリアム上に構築された、分散型で、許可なく安全に利用できるシステムだ。

 

これからもこの夢を実現するために懸命に取り組んでいきたい。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/30 火曜日
16:34
マーチャント・バンカーズ、ビットコイン購入 不動産の暗号資産決済に本格参入
マーチャント・バンカーズが3億円分のビットコインを購入し、FINX JCryptoと協業。不動産決済サービスや暗号資産事業強化へ動き出す。
15:08
金融審議会が「第3回暗号資産WG会合」開催、上場審査プロセスにも言及
金融審議会が暗号資産の金商法一本化を検討。インサイダー取引規制と情報開示義務を導入し、投資家保護を強化する方針。JVCEAの審査実績や委員からの懸念も明らかに。
13:40
NYDIG、仮想通貨トレジャリー企業の評価指標「mNAV」を批判 ”不正確で誤解招く”
NYDIGは最新レポートで、仮想通貨トレジャリー企業の評価に使われるmNAV指標を強く批判した。不正確で投資家を誤解させる可能性があると指摘し、「業界から削除すべき」と主張した。
13:15
仮想通貨ファンドから1200億円流出 FRB利下げ観測後退受け=CoinShares
CoinSharesが先週、仮想通貨投資商品から約8億ドルが流出したと報告した。ビットコインとイーサリアムから流出し、ソラナとXRPでは流入が続いた。
11:51
米政府閉鎖危機に警戒感募る中ビットコイン反発、SECの新基準はアルトコインETFに追い風
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+2.56%の1BTC=114,666ドルと反発した。 デリバティブ市場では、3億3000万ドル以上の…
11:30
バイナンス、企業向けインフラソリューションをローンチへ
仮想通貨取引所バイナンスは、従来の金融企業向けにインフラソリューション「Crypto-as-a-Service(CaaS)」をローンチすると発表。ローンチの背景や内容を説明した。
11:05
仮想通貨購入発表で株価22倍暴騰のQMMM、米SECが株取引を停止
米SECがデジタル広告企業QMMMホールディングスの株式取引を強制停止した。仮想通貨購入計画発表後に株価が暴騰し、SNSを通じた価格操作の疑いが指摘されている。
10:50
急成長の分散型取引所Aster、トークンの分割エアドロップを検討 CZとの関係性も明らかに
分散型デリバティブ取引所Asterが独自仮想通貨ASTERのベスティング方式エアドロップを検討している。Asterは前バイナンスCEOであるCZ氏の支持も背景に躍進している。
10:15
ビットコイン急騰、米政府閉鎖リスクで「無国籍資産」への逃避資金流入|仮想NISHI
仮想通貨ビットコイン市場は28日から30日朝にかけて急騰した。BTCは法定通貨や国家に依存しない無国籍資産であり、政府機能や金融システムが不安定化する局面において上昇する傾向を持つ。
09:55
ブルームバーグETF専門家予測、SEC包括基準でアルトコインETF承認確率「ほぼ100%」に
米SECが仮想通貨ETFの包括的上場基準を承認し、原則上個別審査が不要となった。ブルームバーグのETFアナリストは承認確率が事実上100%と予測している。
08:30
12年間休眠のビットコインウォレットが活動再開、65億円相当BTCを移動
12年間休眠していたビットコインウォレットが29日に400BTCを移動したとアーカム・インテリジェンスが報告した。2013年11月以来初めての取引で、当時の取得価格から約16000%上昇している。
07:55
SWIFTがコンセンシスと提携しブロックチェーンを開発 30超の金融機関が参加
国際銀行間決済ネットワークSWIFTがブロックチェーン基盤の共有台帳をインフラに追加すると発表した。30以上の金融機関と協力し、24時間365日のリアルタイム国際決済を目指す。
07:20
ソラナ、ネットワーク高速化のアップグレードを提案
Jump Cryptoで仮想通貨ソラナのファイアダンサーの開発を担当するチームは、ソラナブロックチェーンの速度をさらに速める提案を行なった。提案の背景や内容を説明している。
06:50
米マサチューセッツ州、ビットコイン準備金法案の公聴会を来週開催
マサチューセッツ州議会が10月7日にビットコイン戦略準備金法案の公聴会を開催すると現地メディアが報じた。アンチ仮想通貨の民主党が優勢な州議会で仮想通貨準備金法案が審議される初事例となる。
06:12
米SECがXRPやDOGEなどの仮想通貨ETF申請撤回を要請、包括基準で個別申請が不要に
米証券取引委員会が仮想通貨ETF発行体に19b-4申請の撤回を要請したと報じられた。包括的上場基準の承認により個別申請が不要となり、今週中にも撤回が始まる見通しだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧