Polygonがゼロ知識証明のHermez Networkを買収、イーサリアムに新たなプロダクト誕生へ

PolygonとHermez Networkが統合

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のスケーラビリティソリューションを提供する「Polygon(ポリゴン)」は、「Hermez Network」と両者のネットワークを統合することを発表した。

Hermez Networkもイーサリアムのスケーラビリティを向上させるソリューションで、仮想通貨も含めてネットワーク同士が完全に統合する事例は初と見られる。Polygonの「MATIC」とHermez Networkの「HEZ」というそれぞれの仮想通貨は「3.5MATIC:1HEZ」の割合で価値がペッグされ、これから統合が完了すれば「Polygon Hermez」という新たなプロダクトが誕生する。

今回の統合については、4日にHermez Networkが「あるパブリックネットワークと統合に向けて協議中である」と報告していた。この統合の相手がPolygonだったと、Hermez Networkのツイートのコメント欄にある。

両通貨をペッグする割合は、4日の価格に基づいて決定していた。両通貨を交換するコントラクトは近くリリースするとしており、1HEZにつき、3.5MATICと交換が可能になる。Hermez Networkは、HEZの仮想通貨はいずれ利用できなくなると説明しており、その日程は今後決定するという。

今後の計画について

Polygonは今回の統合に合わせ、これからゼロ知識証明を基盤にしたソリューションに特化していくと発表。その取り組みに10億ドル(約1100億円)を投資するとしており、まずはゼロ知識証明を使った技術「ZK-Rollup」を利用するHermez Networkを統合する。2017年から様々なスケーリング技術を実験したが、ゼロ知識証明が最も良いと判断したという。

今回の統合は、Polygonが約2.5億ドル(270億円相当)でHermez Networkを買収する形で実現した。

ゼロ知識証明とは

証明(Proof)プロトコルの一種であり、証明者が「自身の主張は真実である」以外の情報を検証者に開示することなく、その主張が「真実である」と証明するメカニズム。

▶️仮想通貨用語集

Polygonの共同創設者Mihailo Bjelic氏は、CoinPostの提携メディアThe Blockに対し「1つのネットワークが別のネットワークに吸収され、完全に統合するのは初となる」と説明。

以前にもイーサリアムのプロジェクトでプロトコルの統合はあったようだが、お互いのブランドは独立したままで、仮想通貨の統合までは行われなかったという。Bjelic氏は「今回の統合は、HEZがまだ初期段階の仮想通貨だから実現できた」と述べ、「HEZの所有者の90%以上が今回の統合に同意している」とした。

「Polygon Hermez」は、イーサリアムのスケーラビリティソリューションとして、開発キット「Polygon SDK」などのプロダクトに加わり、これから2つのネットワークの統合が進められる。

Hermez Networkで事業開発部門を率いるAntoni Martin氏は、Polygonとの統合について以下のようにコメントした。

 

我々には、より多くの人々が金融システムを利用できるようにするという共通の目的がある。それはイーサリアム上に構築された、分散型で、許可なく安全に利用できるシステムだ。

 

これからもこの夢を実現するために懸命に取り組んでいきたい。

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