米NY市場が有望ブロックチェーン企業による投資信託を公開|占有率TOP5にGMOインターネット

REX BKCM ETFの発足
5月16日、「Rex Shares」の責任者であるBrian Kelly氏によって共同制作された「REX BKCM ETF」と呼ばれる上場投資信託が、米ニューヨーク市場にて公開されました。
REX BKCM ETFの内容
REX BKCM ETFは、ブロックチェーン関連企業を中心とする32社でポートフォリオに組成・運用されています。ETFの占有率TOP5には、仮想通貨セグメントを推進する日本の東証1部上場企業「GMOインターネット」も含まれています。
ETFとは

Exchange Traded Fund (上場投資信託)の略でインデックスファンドの一種。

日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)等に連動する運用成果を目指し、東証などの金融商品取引所に上場している投資信託のこと。

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ブロックチェーン系のETF

5月16日、「REX BKCM ETF(BKC)」と呼ばれる新たな上場投資信託(ETF)が、アメリカのニューヨーク株式市場にて公開されました。

BKCは、仮想通貨やブロックチェーン技術に関連する32社の株式を所有しており、取引所で取引される金融商品を扱う「Rex Shares」によって提供されています。運用するのは、デジタル資産戦略を顧客企業に提供するBKCMの責任者で、仮想通貨の専門家としても知られるBrian Kelly氏です。

Kelly氏は、25年以上に渡る機関投資家の資金運用などのキャリアを持ち、”The Bitcon Big Bang”や、”Fast Money”の執筆も手掛けました。

REX BKCM ETFの内容

Kelly氏は、以下の4つの条件のうち、少なくとも1つ以上を満たす企業をポートフォリオに加えています。

  • ブロックチェーン技術を取り入れ、既存のビジネス過程を効率化する企業
  • 証券取引を変革しようと考えるサービス
  • マイニングに特化した組織
  • インターネット非中央集権化に向け取り組む、取引所関連企業やスタートアップ

同ETFは、仮想通貨に直接投資を行うことはないとされていますが、将来的に認可済みのビットコイン先物商品や、Bitcoin InvestmentTrust(GBTC)などの仮想通貨先物商品をポートフォリオに加える可能性はあると示唆しています。

Kelly氏は、以下のように強調しています。

「投資の世界を俯瞰的に見た場合、ブロックチェーンや仮想通貨は、”生涯一度あるかないかの投資チャンス”であると考えている。」

「他の資産クラスを見渡しても、最も魅力的な投資対象は、ブロックチェーンや仮想通貨だ。この分野は爆発的な成長性があり、その可能性も計り知れない。」

設立時点で、EFTのポートフォリオ占有率上位5社は、

・Taiwan Semiconductor Manufacturing(台湾/証券取引所)

・Global Unichip(台湾/証券取引所)

・GMOインターネット(日本/東証1部)

・Overstock.com(米国/NASDAQ)

・SVBファイナンシャルグループ(米国/NASDAQ)

となっており、ETFの約8%を占めています。

また日本の企業では、仮想通貨セグメントを立ち上げ、仮想通貨取引所やマイニング事業に注力する「GMOインターネット(9449)」が組成されており、要注目です。

さらに同ETFは、Squareや、チップメーカーのAdvanced Micro Devicesにも投資を行なっており、その比率は0.88%となっています。

Kelly氏は、ブロックチェーン企業の著しい成長について、

「ようやく、ブロックチェーンや仮想通貨分野で収益を見込める状況になってきた。1年前の時点では、収益を得ていた企業は極少数で、収益も多くなかった。」

と語り、仮想通貨(ブロックチェーン)業界の環境の変化が、ETFの作成に繋がったと話しました。

同氏は、一部企業が、銀行融資を利用できるほどの成長を遂げていることを挙げ、”多様なポートフォリオ”の作成に自信を示しています。

アメリカでは2018年1月、

  • First Trust Index Innovative Transaction
  • Process ETF(LEGR)、Reality Shares Nasdaq NextGen Economy ETF(BLCN)
  • Amplify Transformational Data Sharing ETF(BLOK)
  • Innovation Shares NextGen Protocol ETF(KOIN)

という4つのETFが設立されました。

この4つのファンドは、3月下旬にかけて、市場環境の悪化に伴い値下がっていましたが、第二四半期に入って上昇を見せています。

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