ブラジル金融大手BTG Pactual、仮想通貨取引を提供へ
BTG Pactualが参入
ブラジル金融大手BTG Pactualは、暗号資産(仮想通貨)取引を提供する予定だ。地元メディアなどが報じた。
BTG Pactualはブラジルの大手金融機関で、投資銀行や富裕層資産運用業など、幅広い金融業務を行っている。2020年度の総資産は約8兆円に及ぶ。
今回は、仮想通貨事業部『Mynt』を立ち上げて、今年の4Q(第4四半期)にビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の取引を、BTG Pactualのデジタルバンクなどを利用する顧客に提供するという。
まずはBTCとETHというトップ2規模の銘柄から始めるが、今後対応する銘柄を増やすとした。
同社は早くから仮想通貨・ブロックチェーン分野に関わっており、今年の4月には初めてビットコインファンドの販売を始めた経緯がある。
ブラジルでは、機関投資家による仮想通貨市場への参入事例が増えつつある。決済大手Visaが先日、ブラジルで仮想通貨を伝統金融と統合したいとの計画を明かしたことや、ビットコイン・イーサリアムのETF(上場投資信託)が承認され、取引されていることもその一例だ。
ビットコインETFとは
ビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託(Exchange Traded Fund)のこと。投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、株式や債券などに投資して運用される金融商品。運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっている。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します