米VanEck、仮想通貨マイニングETFを申請

VanEckのマイニングETF

米資産管理企業VanEck社は1日、SEC(証券取引委員会)に暗号資産(仮想通貨)マイニング関連のETFを申請したことがわかった。

ETFのポートフォリオの8割は仮想通貨のマイニングを行う、あるいはマイニング関連の事業を進めている企業の株式に充てられ、残りの2割は外貨や預託証券などで運用される。

なお、このETFは仮想通貨に直接投資しない。

関連VanEckのビットコイン先物ETFが取引開始、米3例目

米国では複数の仮想通貨マイニングテーマのETFがナスダックなどで取引されている。Bitwise社の「Bitwise Crypto Industry Innovators ETF」やViridi Fundsの「Viridi Cleaner Energy Crypto-Mining & Semiconductor ETF」はその一例だ。

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仮想通貨マイニング関連のETFの他にも、「Volt Crypto Industry Revolution and Tech ETF」や「Invesco Alerian Galaxy Crypto Economy ETF」など、仮想通貨を保有する企業やブロックチェーンのリサーチおよび開発に関わる企業の株式に投資するいわゆる「仮想通貨関連ETF」、そしてビットコイン先物のETFも承認され取引されているが、現物の仮想通貨ETFだけは承認されぬ現状だ。

SECは11月にVanEckの現物ビットコインETFを非承認し、12月1日にはWisdomTreeのビットコインETFも非承認した。

一方、米国の不確かな規制環境を背景に、世界的大手金融機関フィデリティは2日にカナダで先に現物ビットコインのETFをローンチした。

出典:TMX

ETFとは

「Exchange Traded Fund (上場投資信託)」の略。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。ビットコインやイーサリアムのETFがローンチされている国もあるが、米国では現物のETFの申請が承認された事例はない。

▶️仮想通貨用語集

3月10日追記:正式ローンチ

このVanEckのETF「Digital Assets Mining ETF」は9日に正式にローンチされた。ナスダックで取引されている。

ETFのポートフォリオについては、Riot Blockchainが11%、Hut 8 Miningが9.1%、Marathon Digitalが8.3%、Iris Energyが7%、Canaanが6.5%、Hive Blockchainが6.3%、Northern Dataが5.8%、 Blockが5.7%、Bitfarmsが5.6%、Silvergate Capitalが4.8%とのアロケーションとなる。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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