米上場企業BTCS、ビットコインで株式の配当を受け取り可能に

株式の配当をビットコインで

ナスダックに上場する米ブロックチェーン企業BTCSは5日、株式の配当をビットコイン(BTC)で受け取れるようにしたことを発表した。

暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーン技術を普及させるという企業のミッションを推進することが目的。株主はビットコインか現金のどちらで配当を受け取るかを選択することができるという。同社は、ビットコインで配当を受け取れるようにしたナスダックの上場企業は、BTCSが初めてだと説明している。

BTCSはブロックチェーンのインフラやデータ分析に関するサービスを提供する企業。公式発表によると、2014年以降ブロックチェーン技術を支えるインフラの開発に従事してきた。公式ウェブサイトによると、12年から15年にはビットコインとイーサリアム(ETH)のマイニングも行っていたようだ。

マイニングとは

コンセンサスアルゴリズムに「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」を採用する仮想通貨の取引を検証・承認すること。

▶️仮想通貨用語集

関連初心者でもわかる、ビットコインのマイニング(採掘)とは 3種類の方法を解説

今回発表された、ビットコインで受け取ることもできる配当(=dividend)の名称は「Bividend」。株主は、1株につき0.05ドル(約5.8円)相当のビットコインで配当を受け取ることが可能だ。現金を選択した場合は、1株につき0.05ドルを法定通貨で受け取ることになる。

Bividendを導入する理由について、同社の最高経営責任者(CEO)は以下のように説明。ビットコイン以外のデジタル資産で配当を受け取る手段の導入も示唆している。

 

ビットコインやその他のデジタル資産の直接的な所有権を得られる方法を株主に提供したい。

 

そうすることで、長期に渡ってサポートしてくれる株主が恩恵を受けられたり、金融の自由を獲得したりできるようになることを望んでいる。

BTCSは2015年2月、すでに「bividend.com」というドメインを取得。その時からBividendの導入をずっと待ち望んでいたという。

株主がBividendの配当を受け取る権利が確定する日(配当基準日)は2022年3月17日。まずは1回Bividendを実施し、ビットコインを配当に利用することが適切かどうかを評価してから、今後も継続するか判断していく。同社の株価は5日、前日比でおよそ40%上昇した。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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