米大物QBブレイディ氏、正式に引退表明 今後はNFT事業などに集中か

ブレイディ選手、遂に引退

大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXのアンバサダーなどを務める米タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディQB(44歳)は1日、NFL選手を正式に引退することを発表した。

21年4月にNFT(非代替性トークン)プラットフォーム「Autograph」などを設立した同氏は、今後は自身の企業や家族との時間に集中する予定だと語った。

選手としての功績

ブレイディ選手は2000年のドラフトでニューイングランド・ペイトリオッツに入団。当時は無名の選手だったが、2年目には先発QBの相次ぐ故障で先発出場の機会を獲得すると、NFL最高峰の舞台である「スーパーボウル」を史上最年少で制覇した。

その後も6度のスーパーボウル制覇を達成し、2020年には史上最年長でのスーパーボウルMVPも受賞したほか、2007年にはNFL記録のレギュラーシーズン無敗などを達成。数々のNFL記録を樹立したことと、ポストシーズンや重要な試合での勝負強さから歴代最高峰のQBの一人としての呼び声が高い。

また、今後の動向についてブレイディ氏は以下のようにコメントした。

将来は明るい。私はAutographやBrady Brand、TB12 Sportsなど素晴らしい企業を共同設立できて幸運だ。今後もこれらの企業を成長させていきたいが、これから日々の生活がどう変わるかは未定だが、ゆっくり前進していきたい。

確かな事は他の方々が私の人生を豊かにしてくれたように、私も様々な人々の人生を豊かにするために時間を費やしていきたいことだ。

仮想通貨・NFTにも注目

ブレイディ氏は21年4月に独自のNFTプラットフォーム「Autograph」を設立。長期的にはクリエイター向けのプラットフォーム提供を目指すものの、まずはアスリートの署名(Autograph)が入った限定NFTを販売しており、大坂なおみ選手もそこでNFTをリリースした経緯がある。

また、Autographは1月下旬にも、シリーズBラウンドで1.7億ドル(約190億円)の資金調達を完了したばかり。仮想通貨投資に積極的な著名VCのa16z(アンドリーセン・ホロウィッツ)も参加した。

関連:米NFTプラットフォーム「Autograph」、190億円超の資金調達を完了

また、ブレイディ氏と夫人のジゼル・ブンチェン氏は21年6月には、大手仮想通貨取引所FTXとブランド・アンバサダー契約を締結。FTXの運営元であるFTX Trading社の株主となったほか、一定額の仮想通貨もポーナスとして受け取っていた。

21年9月には仮想通貨取引に関するCMにも夫婦揃って出演。NFLは米国ではNBAと共に最も注目度の高いプロスポーツであることから、大きく注目を集めた。

関連:仮想通貨取引所FTX、NFL大スター起用の新CM公開

最後のシーズンとなった2021年シーズンには10月25日の試合でブレイディ氏は史上初となる通算600回目のタッチダウン(TD)パス記録を樹立。しかし味方選手が謝って記念球をスタンドに送球した際には、ファンにビットコイン(BTC)やシーズンパスやサイン入りのユニフォームを寄贈して返還に成功。

その後のインタビューでは、ブレイディ氏は1BTCを贈呈したことを明かしていた。

関連:NFLのレジェンド、記念球返還したファンにビットコイン贈呈

FTXもメッセージ

さらに、引退発表に際して、FTXの公式アカウントもブレイディ選手の引退に祝意を述べたほか、既にバハマのFTX本社でサム・バンクマン・フリードCEOの机に隣接するデスクがブレイディ氏の席として確保されていると投稿した。

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