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NFLのレジェンド、記念球返還したファンにビットコイン贈呈

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

記念球を捕球したファンにビットコイン

NFLを代表するQBのトム・ブレイディ選手は25日、記念球を捕球したファンに暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を贈呈したことを明らかにした。

ブレイディ選手は、日曜日の試合で通算600回目のタッチダウンパスを記録していた。

ビットコイン贈呈の経緯

スーパーボウルを7度制覇しているレジェンドでクォーターバックのブレイディ選手率いるタンパベイ・バッカニアーズは、この日38対3でシカゴ・ベアーズに快勝。ブレイディ選手は、通算TDパス数を602まで伸ばした。

NFL(プロアメリカンフットボールリーグ)史上初の600回目となるTDパス後、誤ってバッカニアーズの味方選手がファンのいる観客スタンドにボールを送球してしまい、これを捕球したのが、ファンのバイロン・ケネディー氏だった。

球団側は、記念球を求めたブレイディ選手の要望に応じ、シーズンパス2枚と署名入りのユニフォーム、売店での1,000ドル(約10万円)分のギフト券などと引き換えにボールを返還してもらうことに成功した。

また、大手仮想通貨取引所FTXのブランド・アンバサダーでもあるブレイディ選手は試合後、ケネディー氏に1ビットコイン(1BTC=約700万円)を贈呈すると発言し、実際に贈呈した。ファン側はこれに加え「ブレイディ選手と一緒にゴルフができれば嬉しい」と述べた。

記念ボールはオークションなどにかけられた場合、数千万円の価値が付くとの声もあり、ケネディー氏がボールを簡単に手渡しさえしなければ、もっと交渉できたとの見方もある。

しかし、バッカニアーズ・ファンのケネディー氏は「ブレイディ選手の頼みを断るわけにはいかない」と憧れの存在への敬意から、すぐに記念ボールを手放したと語った。

米プロスポーツではファンが記念球を捕球した場合、選手側が返還を求める際にファンにサイン入りのボールやユニフォームを贈呈する風潮がある。記念球を返還してもらえたブレイディ選手は、普段は物に固執しない性格であるとしつつ、今回は別であるとコメント。オークションにはかけず、保管しておくことを示唆した。

ブレイディ選手の関連動向

ブレイディ選手のルーキー時代のスポーツカードは21年4月には1億8,000万円で落札されたこともあり、同選手関連のコレクター品は人気が高い。また、ブレイディ選手自身も独自のNFT(非代替性トークン)プラットフォーム「Autograph」を設立しており、大坂なおみ選手やヤンキースのスター選手だったデレク・ジーター氏のNFTも提供している。

関連:トム・ブレイディ選手の限定ルーキーカード、1.8億円相当のライトコイン(LTC)で落札

関連:非代替性トークンNFTとは|主な特徴と将来性を解説

ブレイディ選手は21年6月には、FTXの株主およびブランドアンバサダーになっていた。この際、株式のほか、ボーナスとして仮想通貨(銘柄は不明)も受け取っていたことが判明している。

また、9月にはブレイディ選手と妻・モデルのジゼル・ブンチェン氏を起用したCMを公開。ブレイディ選手が仮想通貨やNFTに関心を持っていることが米国で大体的に知られることにつながっていた。

関連:仮想通貨取引所FTX、NFL大スター起用の新CM公開

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