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墨汁うまい氏、ETHトレジャリー企業のWin-Win構造を解説 BTCとの本質的違いを指摘|Ethereum Shift

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

10年後の未来を展望

TORICO主催のオンラインイベント「Ethereum Shift 2026」が12日に開催された。

暗号資産リサーチャーの墨汁うまい氏とTORICOトレジャリー戦略アドバイザーの國光宏尚氏のセッションでは、「イーサリアムトレジャリー企業(DAT)の可能性と、イーサリアムの未来」をテーマに、イーサリアムの長期的な見通しが議論された。

昨年以降下落基調にあるイーサリアム(ETH)価格について墨汁氏は、2016年に約1,000円でETHを初めて購入して以来10年間、開発動向とリサーチを追い続けてきた立場から、「直近の値動きはあまり気にしていない。本質的価値に対しては、大きく下がった時こそ買い」と述べた。

根拠は以下の通り。

  • 発行量の約30%(日本円換算で約20兆円)がステーキングされている
  • ブラックロックやフィデリティなどの機関投資家向けETFがローンチした
  • TORICOのようなトレジャリー企業が台頭してきた
  • 「個人投資家は離れているが、機関投資家や先見の明がある方が増えている」と指摘した。

    ビットコインとの比較では、BTCトレジャリー企業が「ビットコインを買って保管しておくだけ」でエコシステムには直接貢献しない構造であるのに対し、ETHはステーキングにより、ネットワークのセキュリティ向上に貢献しつつ年利2〜3%の報酬が得られると説明。

    これをWin-Winの関係と評し、TORICOがイーサリアムを選んだ判断を評価した。

    墨汁うまい:ビットコインは「デジタルゴールド」と言われることがあるように、金(ゴールド)と同様に保有するだけでは利回りを生まず、管理コストはかかる。一方でイーサリアムは保有するだけでなく、ネットワークに参加して報酬を得られる。その親和性の高さがビットコインのトレジャリーとは根本的に違う。

    技術的優位性と10年後のビジョン

    イーサリアムのポジションについて、國光氏は「この1〜2年で、結局イーサリアムでいいのではという強さが目立ってきた」と語った。米ドルのステーブルコインの発行額の大部分がイーサリアムベースで発行されているほか、株式のトークン化やRWA(実物資産のトークン化)でもイーサリアムが主要基盤となっている状況を指摘。

    「デジタルオイル」や「ワールドコンピューター」と称されることもあるイーサリアムの実需拡大に対し強気の見方を示した。

    技術面では、墨汁氏が直近のアップデートで導入されたPeerDASの仕組みを解説。データを128に分割してバリデーターの負担を現状と同じレベルに保ちつつ、理論上8倍のスケーリングに対応できると説明した。次期大型アップデートのFusakaにより、レイヤー2を合わせてエコシステム全体で1,000TPSの処理能力を実現する見通しだという。

    関連:イーサリアム「フサカ」のメリット一覧|恩恵を受けるのは誰?

    10年後のビジョンについて墨汁氏は、トランプ政権の後押しを受け成立が見込まれる「GENIUS Act(ステーブルコイン法)」の整備や前大統領のバイデン政権時代の規制抑圧からの転換を追い風に、「苦しかった時期を乗り越えたからこそ、想像できないようなプロジェクトが生まれてくる」と語った。

    GENIUS Actとは

    正式名称「Guiding and Establishing National Innovation for U.S. Stablecoins Act」。米国におけるステーブルコインの発行要件や準備資産、監督体制などを包括的に定める連邦法。2025年7月にトランプ大統領が署名し成立した。

    量子コンピューター耐性の研究やAWSレベルのプログラマビリティへの進化を見据え、Web2からWeb3への置き換えが現実味を増していると述べ、「10年先は明るいと見ている。やはりイーサリアムだという手応えがある」とセッションを締めくくった。

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