金融包摂目指す「Celo(セロ)」、約25億円規模のパートナー支援ファンドを設立

Celoステーブルコインのパートナー拡大へ

金融包摂の実現を目指すCelo Foundationは4日、Celo(セロ)のステーブルコインと法定通貨間の交換パートナーを支援するため、約25億円(2,000万ドル)規模の開発ファンド「Connect the World」を立ち上げた。

Celo Foundationはまた、新たにウォレット及び決済事業者向けのオープンソースAPI「FiatConnect」をリリースした。FiatConnectは統合が簡単な点と、エンドユーザーがウォレット上で別のアプリケーションやブラウザを立ち上げることなく、Celoの仮想通貨と法定通貨を直接交換できることが特徴だ。

Celo(セロ)は、「すべての人が豊かになるための金融システムの構築」をミッションに掲げ、金融包摂の実現を目指すプロジェクト。主にステーブルコイン「Celo Dollar」や「Celo Euro」の開発を手がけている。

現在、SimplexやRamp Network等を介したクレジットカード決済であれば、150カ国以上でCeloのステーブルコインを購入できる。しかし、Celoステーブルコインと法定通貨の直接交換が可能な地域は、欧米や南米、東南アジアなど23カ国に留まっている。

本質的な金融包摂には、ウォレット上で直接仮想通貨を法定通貨に換金し、銀行口座やモバイルマネーアプリに送金できる手段が求められている。例えば、ケニアのユーザーは仮想通貨ウォレットValora上で決済事業者「Kotani Pay」を選択し、cUSDを直接モバイルマネーに交換できる。

出典:Celo Foundation

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Celoステーブルコインと法定通貨の直接交換をサポート

Connect the Worldでは、FiatConnectを採用するウォレット及び決済事業者向けに以下のような奨励金が設けられている。

  • FiatConnectを統合して品質基準を満たす交換ツールを構築した、各国の最初の決済プロバイダーに5万ドルを提供。
  • 全プロバイダーに対して法定通貨を仮想通貨に交換する際にかかる手数料を最大1200万円(10万ドル)分の補助。

Connect the Worldを通じ、Celo FoundationはFiatConnectを2023年春までに100カ国で展開することを見込んでいる。

関連:株式会社techtec、DeFi金融包摂プロジェクト「Celo」より グラントでの資金調達を実施

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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